「確かかい?」セドリックが声をひそめて聞いた。
「絶対だ。僕、見たんだ」ハリーが答えた。
「しかし、君、どうしてわかったんだ? 僕たち知らないことになっているのに……」
「気にしないで」ハリーは急いで言った――本当のことを話したら、ハグリッドが困ったことになるとわかっていた。「だけど、知ってるのは僕だけじゃない。フラーもクラムも、もう知っているはずだ――マダム・マクシームとカルカロフの二人も、ドラゴンを見た」
セドリックはインクまみれの羽根ペンや、羊皮紙、教科書を腕一杯に抱えて、すっと立った。破れたカバンが肩からぶら下がっている。セドリックはハリーをじっと見つめた。当とう惑わくしたような、ほとんど疑っているような目つきだった。
「どうして、僕に教えてくれるんだい?」セドリックが聞いた。
ハリーは信じられない気持でセドリックを見た。セドリックだって自分の目であのドラゴンを見ていたなら、絶対にそんな質問はしないだろうに。最悪の敵にだって、ハリーは何の準備もなくあんな怪物に立ち向かわせたりはしない――まあ、マルフォイやスネイプならどうかわからないが……。
「だって……それがフェアじゃないか?」ハリーは答えた。「もう僕たち全員が知ってる……これで足並みがそろったんじゃない?」
セドリックはまだ少し疑わしげにハリーを見つめていた。そのとき、聞き慣れたコツッ、コツッという音がハリーの背はい後ごから聞こえた。振り向くと、マッド‐アイ・ムーディが近くの教室から出てくる姿が目に入った。
“你能肯定?”塞德里克压低声音说。
“绝对肯定,”哈利说,“我亲眼看见了。”
“你是怎么发现的?我们不应该知道……”
“你就别管了,”哈利赶紧说道——他知道如果他说出实情,海格就会遇到麻烦,“知道的不只我一个人。芙蓉和克鲁姆现在也知道了——马克西姆夫人和卡卡洛夫都看见火龙了。”
塞德里克站直身子,怀里抱着一大堆沾染了墨水的羽毛笔、羊皮纸和书本,撕裂的书包从一个肩膀上耷拉了下来。他盯着哈利,眼睛里有一种困惑的、几乎可以说是怀疑的神情。
“你为什么要告诉我?”他问。
哈利不敢相信地望着他。他可以肯定,如果塞德里克亲眼看见了那些火龙,就不会问这个问题了。哈利不能让他最强劲的竞争对手在毫无防备的情况下面对那些庞然大物——也许,换了马尔福或斯内普就……
“这样才……公平,是不是?”他对塞德里克说,“我们现在都知道了……都站在同样的起点上,是不是?”
塞德里克仍然以有些怀疑的目光望着他,就在这时,噔,噔,噔,哈利听见身后传来一个熟悉的声音。他转身一看,疯眼汉穆迪从旁边一个教室里走了出来。