「ハーマイオニー」十分後、第三温室に到着とうちゃくしたハリーは、スプラウト先生のそばを通り過ぎる際に急いで謝あやまり、ハーマイオニーに小声で呼びかけた。「ハーマイオニー――助けてほしいんだ」
「ハリーったら、私、これまでだってそうしてきたでしょう?」
ハーマイオニーも小声で答えた。「ブルブル震ふるえる木」の剪せん定ていをしながら、潅かん木ぼくの上から顔を覗のぞかせたハーマイオニーは、心配そうに目を大きく見開いていた。
「ハーマイオニー、『呼よび寄よせ呪じゅ文もん』を明日の午後までにちゃんと覚える必要があるんだ」
そして、二人は練習を始めた。昼食を抜いて、空あいている教室に行き、ハリーは全力を振り絞しぼり、いろいろな物を教室の向こうから自分のほうへと飛ばせてみた。まだうまくいかなかった。本や羽根ペンが、部屋を飛ぶ途と中ちゅうで腰こし砕くだけになり、石が落ちるように床に落ちた。
「集中して、ハリー、集中して……」
「これでも集中してるんだ」ハリーは腹が立った。「なぜだか、頭の中に恐ろしい大ドラゴンがポンポン飛び出してくるんだ……よーし、もう一回……」
“赫敏,”三分钟后,哈利飞快地冲进暖房,走过斯普劳特教授身边时匆匆向她说了句道歉的话,然后压低声音对赫敏说,“赫敏——我需要你的帮助。”
“我不是一直在帮助你吗,哈利?”赫敏悄声回答。她正在修剪振翅灌木,一双眼睛在颤动着的灌木丛上睁得圆圆的,里面满是焦虑。
“赫敏,我必须在明天下午以前掌握飞来咒。”
于是他们开始苦苦练习。他们没有吃午饭,直接找了一间空教室,哈利集中全部的意念,迫使房间里各种各样的东西朝他飞来。他仍然没有完全掌握。书本啦,羽毛笔啦,总是在飞到一半的时候泄了气,像石头一样落到地板上。
“专心,哈利,专心……”
“我难道还不够专心吗?”哈利气呼呼地说,“不知怎的,我脑子里不停地冒出一条特别大的火龙……好吧,再试一次……”