「レディー・ファーストだ」バグマンは、フラー・デラクールに袋を差し出した。
フラーは震ふるえる手を袋に入れ、精せい巧こうなドラゴンのミニチュア模型を取り出した――ウェールズ・グリーン普ふ通つう種しゅだ。首の周りに「2」の数字をつけている。フラーがまったく驚いた素そ振ぶりもなく、かえって決けつ然ぜんと受け入れた様子から、ハリーは、やっぱりマダム・マクシームが、これから起こることをすでにフラーに教えていたのだとわかった。
クラムについても同じだった。クラムは真っ赤な中国火ひの玉たま種を引き出した。首に「3」がついている。クラムは瞬まばたき一つせず、ただ地面を見つめていた。
セドリックが袋に手を入れ、首に「1」の札ふだをつけた、青みがかったグレーのスウェーデン・ショート‐スナウト種を取り出した。残りが何か知ってはいたが、ハリーは絹の袋に手を入れた。出てきたのは、ハンガリー・ホーンテール、「4」の番号だった。ハリーが見下ろすと、ミニチュアは両翼りょうよくを広げ、ちっちゃな牙きばをむいた。
「さあ、これでよし!」バグマンが言った。「諸君は、各おの々おのが出会うドラゴンを引き出した。番号はドラゴンと対決する順番だ。いいかな? さて、わたしは行かなければならん。解説者なんでね。ディゴリー君、君が一番だ。ホイッスルが聞こえたら、まっすぐ囲い地に行きたまえ。いいね? さてと……ハリー……ちょっと話があるんだが、いいかね? 外で?」
「えーと……はい」ハリーは何も考えられなかった。立ち上がり、バグマンと一いっ緒しょに外に出た。
“女士优先。”他说,把袋子递到芙蓉·德拉库尔面前。
她把一只颤抖的手伸进布袋,掏出一只小巧的、维妙维肖的龙的模型——是威尔士绿龙,脖子上系着一个号码:二号。哈利看见芙蓉没有表现出丝毫惊讶,而是一副听天由命的神情,他便知道自己的推测是正确的:马克西姆夫人告诉了芙蓉即将面临的挑战是什么。
克鲁姆也证实了同样的情况。他掏出了那条鲜红色的中国火球,脖子上系着号码是三号。他连眼睛都没有眨一下,就一屁股坐下来,眼睛盯着地面。
塞德里克把手伸进口袋里,掏出来的是那条银蓝色的瑞典短鼻龙,脖子上系的号码是一号。哈利知道留给自己的是什么了,他把手伸进绸布口袋,掏出了那条匈牙利树蜂,是第四号。他低头望着的时候,那小龙展开翅膀,露出它小小的獠牙。
“好了,你们都拿到了!”巴格曼说,“你们都抽到了自己将要面对的火龙,它脖子上的号码是你们去与火龙周旋的顺序,明白了吗?好了,我现在要暂时离开你们一下,因为我要给观众作解说。迪戈里先生,你是第一个,你一听见哨声就走进那片场地,知道了吗?那么……哈利……我可以跟你说几句话吗?到外面来?”
“嗯……好的。”哈利茫然地说。他站了起来,和巴格曼一起来到帐篷外面。