ベルが鳴った。みんながカバンに教材を詰め込んだり、肩にかけたり、いつもの慌あわただしいガヤガヤが始まった。
「ポッター――ちょっと話があります」その騒音を凌しのぐ声で、マクゴナガル先生が呼びかけた。頭を落とされたゴムの鱈たらの関係だろうと、ハリーは暗い気持で先生の机の前に進んだ。
マクゴナガル先生は、ほかの生徒が全員いなくなるまで待って、こう言った。
「ポッター、代表選手とそのパートナーは――」
「何のパートナーですか?」ハリーが聞いた。
マクゴナガル先生は、ハリーが冗談じょうだんを言っているのではないかと疑うような目つきをした。
「ポッター、クリスマス?ダンスパーティの代表選手たちのお相手のことです」先生は冷たく言い放った。「あなたたちのダンスのお相手です」
ハリーは内臓が丸まって萎しなびるような気がした。
「ダンスのパートナー?」ハリーは赤くなるのを感じた。
「僕、ダンスしません」と急いで言った。
「いいえ、するのです」マクゴナガル先生はイライラ声になった。「はっきり言っておきます。伝統に従い、代表選手とそのパートナーが、ダンスパーティの最初に踊おどるのです」
突然ハリーの頭の中に、シルクハットに燕えん尾び服ふくの自分の姿が浮かんだ。ペチュニアおばさんがバーノンおじさんの仕事のパーティでいつも着るような、ヒラヒラしたドレスを着た女の子を連れている。
「僕、ダンスするつもりはありません」ハリーが言った。
「伝統です」マクゴナガル先生がきっぱり言った。「あなたはホグワーツの代表選手なのですから、学校代表として、しなければならないことをするのです。ポッター、必ずパートナーを連れてきなさい」
「でも――僕には――」
「わかりましたね、ポッター」マクゴナガル先生は、問もん答どう無む用ようという口調で言った。
下课铃响了,大家和往常一样,把书本塞进书包,再把书包甩到肩头,教室里一阵忙乱。
麦格教授提高嗓门,在一片噪声中喊道:“波特——请留一下,我要对你说几句话。”
哈利心想这一定为了他那条无头的橡皮黑线鳕鱼,便无精打采地朝讲台走去。麦格教授等全班同学都走光了,才说道:“波特,勇士都有自己的伴侣——”
“什么伴侣?”哈利说。
麦格教授怀疑地望着他,似乎以为他在开玩笑。
“你带去参加圣诞舞会的伴侣呀,波特,”她冷冷地说,“你的舞伴。”
哈利觉得仿佛自己的内脏在扭曲、皱缩。
“舞伴?”他感到自己的脸红了,“我不跳舞。”他急忙说道。
“哦,你必须跳舞,”麦格教授烦躁地说,“我正要告诉你这一点。按传统惯例,舞会是由勇士和他们的舞伴开舞的。”
哈利的脑海里突然浮现出自己头戴黑色高顶大礼帽、身穿燕尾服的模样,他身边还有一个姑娘,她穿着满是褶边的裙子,就是佩妮姨妈参加弗农姨父公司里的舞会时穿的那种。
“我不跳舞。”他说。
“这是传统惯例,”麦格教授坚决地说,“你霍格沃茨的勇士,作为学校的一位代表,你必须照大家期望的那样去做。所以,你必须给自己找一个舞伴,波特。”
“可是——我不——”
“你听见我的话了,波特!”麦格教授用一种不容置疑的口吻说。