一週間前だったら、ハンガリー?ホーンテールに立ち向かうことに比べれば、ダンスのパートナーを見つけることなんかお安い御用だと思ったことだろう。しかし、ホーンテールが片づいたいま、女の子をダンスパーティに誘うという課題をぶつけられると、もう一度ホーンテールと戦うほうがまだましだとハリーは思った。
クリスマスにホグワーツに残る希望者リストに、こんなに大勢の名前が書き込まれるのを、ハリーは初めて見た。もちろんハリーはいままでも必ず名前を書いていた。そうでなければプリベット通りに帰るしかなかったからだ。しかし、これまではハリーはいつも少数派だった。ところが今年は、四年生以上は全員残るようだった。しかも、全員がダンスパーティのことで頭が一杯のように見えた――少なくとも女子生徒は全員そうだった。ホグワーツにこんなにたくさんの女子がいるなんて、ハリーはいままでまったく気づかなかった。廊ろう下かでクスクス笑ったり、ヒソヒソ囁ささやいたり、男子生徒がそばを通り過ぎるとキャアキャア笑い声を上げたり、クリスマスの夜に何を着ていくかを夢中で情報交換していたり……。
「どうしてみんな、塊かたまって動かなきゃならないんだ?」十二、三人の女子生徒がクスクス笑いながらハリーを見つめて通り過ぎたとき、ハリーがロンに問いかけた。
「一人でいるところを捕らえて申し込むなんて、どうやったらいいんだろう?」
「投げ縄なわはどうだ?」ロンが提案した。「誰か狙いたい子がいるかい?」
ハリーは答えなかった。誰を誘いたいかは自分でよくわかっていたが、その勇気があるかどうかは別問題だ……チョウはハリーより一年上だ。とてもかわいい。クィディッチのいい選手だ。しかも、とても人気がある。
ロンには、ハリーの頭の中で起こっていることがわかっているようだった。
「いいか。君は苦労しない。代表選手じゃないか。ハンガリー?ホーンテールもやっつけたばかりだ。みんな行列して君と行きたがるよ」
最近回復したばかりの友情の証あかしに、ロンはできるだけ嫌いや味みに聞こえないような声でそう言った。しかも、ハリーが驚いたことに、ロンの言うとおりの展開になった。
一星期前哈利会说,找一个舞伴跟对付一条匈牙利树蜂比起来,简直是小菜一碟。可是现在他战胜了树蜂,正面临着找一个姑娘跳舞的挑战。他觉得自己宁愿再与火龙搏斗一个回合。
哈利不认识多少在霍格沃茨登记过圣诞节的同学。当然啦,他自己总是留校过圣诞节的,因为如果不这样,他就要回女贞路去,但以前留校的人总是极小一部分。今年就不同了,四年级以上的所有同学似乎都要留下来,在哈利看来,他们都对即将到来的舞会非常痴迷——至少所有的女生都是这样,他忽然惊讶地发现霍格沃茨竟然容纳了这么多女生,他以前根本就没有留意。女生们在走廊里吃吃笑着、窃窃私语,女生们每当有男生走过时就尖声大笑,女生们兴奋地交换意见,谈论圣诞节晚上穿什么衣服……
“她们为什么都成群结队地活动呢?”哈利问罗恩——这时正有十来个女生从旁边走过,她们打量着哈利,偷偷地傻笑着,“你怎么才能等到她们单独活动,抓住一个提出要求呢?”
“用绳套套住一个?”罗恩建议道,“你有没有想好你请谁?”
哈利没有回答。他很清楚自己愿意请谁,但能不能鼓起勇气就是别外一回事了……秋·张比他高一年级,长得非常漂亮,还是一个非常出色的魁地奇球员,她的人缘也很好。
罗恩似乎看透了哈利的内心。
“听着,你是不会有什么麻烦的。你是勇士嘛。你刚打败了匈牙利树蜂。我敢说她们会排着队争着跟你跳舞的。”
为了维护他们刚刚修复的友谊,罗恩把声音里的苦涩味道控制到了最低限度。而且哈利惊讶地发现,事实证明罗恩的判断非常正确。