「マクシームは、いったい誰をごまかすつもりなのかなぁ」審しん査さ員いんのテーブルに一人つくねんと、醒さめた表情で座っているマダム・マクシームを見ながら、ハリーが言った。「ハグリッドが半巨人なら、あの人も絶対そうだ。骨ほね太ぶとだって……あの人より骨が太いのは恐竜ぐらいなもんだよ」
二人だけの片かた隅すみで、ハリーとロンは、それからパーティが終わるまでずっと、巨人について語り合った。二人ともダンスをする気分にはなれなかった。ハリーはチョウとセドリックのほうをあまり見ないようにした。見れば何かを蹴け飛とばしたい気持に駆かられるからだ。
「妖よう女じょシスターズ」が演えん奏そうを終えたのは真夜中だった。みんなが最後に盛大な拍手を送り、玄げん関かんホールへの道をたどりはじめた。ダンスパーティがもっと続けばいいのにという声があちこちから聞こえたが、ハリーはベッドに行けるのがとてもうれしかった。ハリーにとっては、今夜はあまり楽しい宵よいではなかった。
二人が玄関ホールに出ると、クラムがダームストラングの船に戻る前に、ハーマイオニーがクラムにおやすみなさいを言っているのが見えた。ハーマイオニーはロンにひやりと冷たい視し線せんを浴びせ、一言も言わずにロンのそばを通り過ぎ、大だい理り石せきの階段を上っていった。ハリーとロンはそのあとをついていったが、階段の途と中ちゅうで、ハリーは誰かが呼ぶ声を聞いた。
「おーい、ハリー!」セドリック・ディゴリーだった。ハリーは、チョウが階段下の玄関ホールでセドリックを待っているのを見た。
“我不知道马克西姆想骗谁。”哈利说,一边注视着马克西姆夫人独自坐在裁判桌旁,一副闷闷不乐的样子,“如果海格是混血巨人,那她肯定也是。骨架子大……比她骨架子更大的只有恐龙了。”
在舞会剩下来的时间里,哈利和罗恩一直坐在角落里谈论巨人,谁也没有心思跳舞。哈利克制着自己不去注视秋·张和塞德里克,那会使他产生踢东西的强烈冲动。
午夜十二点,古怪姐妹停止了演奏,大家最后一次对她们报以热烈掌声,然后开始朝门厅走去。许多人希望舞会能延长一些时候,可是哈利正巴不得回去睡觉呢。在他看来,这个晚上过得并不开心。
出门来到门厅里,哈利和罗恩看见赫敏正在跟克鲁姆告别,然后克鲁姆就返回德姆斯特朗的船上去了。赫敏冷冷地扫了罗恩一眼,一句话没说,就与他们擦肩而过,上了大理石阶。哈利和罗恩跟在她后面,但刚上楼梯一半,哈利就听见有人喊他。
“喂——哈利!”
是塞德里克·迪戈里。哈利可以看见秋·张在下面的门厅里等他。