「うん?」ハリーのほうに駆け上がってくるセドリックに、ハリーは冷たい返事をした。
セドリックは何か言いたそうだったが、ロンのいるところでは言いたくないように見えた。ロンは機き嫌げんの悪い顔で、肩をすくめ、一人で階段を上っていった。
「いいか……」セドリックはロンがいなくなると、声を落として言った。「君にはドラゴンのことを教えてもらった借りがある。あの金の卵だけど、開けたとき、君の卵は咽むせび泣くか?」
「ああ」ハリーが答えた。
「そうか……風呂に入れ、いいか?」
「えっ?」
「風呂に入れ。そして――えーと――卵を持っていけ。そして――えーと――とにかくお湯の中でじっくり考えるんだ。そうすれば考える助けになる……信じてくれ」
ハリーはセドリックをまじまじと見た。
「こうしたらいい」セドリックが続けた。「監かん督とく生せいの風呂場がある。六階の『ボケのボリス』の像の左側、四つ目のドアだ。合言葉は『パイン・フレッシュ、松まつの香か爽さわやか』だ。もう行かなきゃ……おやすみを言いたいからね――」
セドリックはハリーにニコッと笑い、急いで階段を下りてチョウのところに戻った。
ハリーはグリフィンドール塔とうに一人で戻った。とっても変な助言だったなあ。風呂がなんで泣き卵の謎なぞを解く助けになるんだろう? セドリックはからかっているんだろうか? チョウが、僕と比ひ較かくしてセドリックをさらに好きになるように、僕を間抜けに見せようとしているのだろうか?
“怎么?”哈利冷淡地问,塞德里克上楼朝他跑来。
塞德里克似乎有话不便当着罗恩的面说,罗恩耸了耸肩,显得很不高兴,继续朝楼上走去。
“听着……”塞德里克等罗恩走远了,压低声音说道,“你告诉我巨龙的事,我欠你一份人情。你知道那只金蛋吗?你打开你的金蛋时,它发出惨叫吗?”
“是啊。”哈利说。
“那好……去洗个澡,明白吗?”
“什么?”
“洗个澡,然后——嗯——带着金蛋,然后——嗯——在热水里仔细琢磨。它会帮助你思考……相信我的话吧。”
哈利不解地望着他。
“你听我说,”塞德里克说,“用级长的盥洗室。在六楼糊涂波里斯雕像左边的第四个门。口令是新鲜凤梨。我得走了……愿意跟我说晚安吗——”
他又咧嘴对哈利笑了一下,然后匆匆下楼,找秋·张去了。
哈利独自回到格兰芬多塔楼。那真是一个古怪透顶的忠告。凭什么洗个澡就能弄清那只惨叫的金蛋是什么意思?难道塞德里克在捉弄他?他想让哈利出洋相,这样对比之下,秋·张就会更喜欢他了?