「えーっ?」ロンは乳棒をガチャンと取り落とした。
「湖から引き上げてくれたすぐあとにそう言ったの」ハーマイオニーが口ごもった。「サメ頭を取ったあとに。マダム・ポンフリーが私たちに毛布をくれて、それから、ビクトールが、審しん査さ員いんに聞こえないように、私をちょっと脇わきに引っ張っていって、それで言ったの。夏休みにとくに計画がないなら、よかったら来ないかって――」
「それで、何て答えたんだ?」ロンは乳棒を拾い上げ、乳鉢から十五センチも離れた机をゴリゴリ擦こすっていた。ハーマイオニーを見ていたからだ。
「そして、たしかに言ったわよ。こんな気持をほかの人に感じたことはないって」ハーマイオニーは燃えるように赤くなり、ハリーはその熱を感じたくらいだった。「だけど、リータ・スキーターはどうやってあの人の言うことを聞いたのかしら? あそこにはいなかったし……それともいたのかしら? 透とう明めいマントを本当に持っているのかもしれない。第二の課題を見るのに、こっそり校庭に忍び込んだのかもしれない……」
「それで、何て答えたんだ?」ロンが繰り返し聞いた。乳棒にゅうぼうであまりに強く叩たたいたので、机がへこんだ。
「それは、私、あなたやハリーが無事かどうか見るほうが忙いそがしくて、とても――」
「君の個人生活のお話は、たしかに目め眩くるめくものではあるが、ミス・グレンジャー」氷のような声が三人のすぐ後ろから聞こえた。「我わが輩はいの授業では、そういう話はご遠えん慮りょ願いたいですな。グリフィンドール、十点減点」
“什么?”罗恩说,当啷一声,他的捣锤重重地掉在桌上。
“他把我从湖里一拉上来,就对我发出了邀请,”赫敏低声道,“那时他刚刚除掉了他的鲨鱼头。庞弗雷夫人把毯子发给我们俩,这时克鲁姆就把我拉到一边,不让裁判们听见,他说,如果我暑假没有别的事情,是不是愿意——”
“你是怎么说的?”罗恩说。他已经捡起捣锤,在桌子上胡乱地捣着,离他的碗还差着六七寸呢,因为他心不在焉,眼睛一直望着赫敏。
“而且,他确实说过他从没对别人有过这种感觉,”赫敏继续说道——她的脸红得像着了火似的,哈利简直能感觉到她身上散出的热气,“可是丽塔·斯基特怎么会听见他说的话呢?她当时并不在场……难道她在场?也许她也有一件隐形衣,也许她偷偷溜到了场地上,观看第二个项目……”
“你怎么说的?”罗恩追问道,把捣锤重重地砸了下去,在桌面上砸了一个小坑。
“噢,我当时只顾看你和哈利是不是平安——”
“格兰杰小姐,尽管你的社交生活丰富多彩,”后面突然传来一个冷冰冰的声音,把他们三人都吓了一跳,“但我必须警告你,不许在我的课堂上交头接耳。格兰芬多扣掉十分。”