シリウスは三人を山のすぐ下まで導いた。あたり一面岩石で覆おおわれている。四本足なら苦もなく歩けるが、ハリー、ロン、ハーマイオニーはたちまち息切れした。三人は、シリウスについて山を登った。およそ三十分、三人はシリウスの振る尻尾に従い、太陽に照らされて汗をかきながら、曲りくねった険しい石ころだらけの道を登っていった。ハリーの肩に、カバンのベルトが食い込んだ。
そして、最後に、シリウスがするりと視し界かいから消えた。三人がその姿の消えた場所まで行くと、狭せまい岩の裂さけ目があった。裂け目に体を押し込むようにして入ると、中は薄うす暗ぐらい涼すずしい洞どう窟くつだった。いちばん奥に、大きな岩にロープを回して繋つながれているのは、ヒッポグリフのバックビークだ。下半身は灰色の馬、上半身は巨大な鷲わしのバックビークは、三人の姿を見ると、獰どう猛もうなオレンジ色の眼めをギラギラさせた。三人が丁てい寧ねいにお辞じ儀ぎすると、バックビークは一瞬いっしゅん尊大な目つきで三人を見たが、鱗うろこに覆おおわれた前脚を折って挨あい拶さつした。ハーマイオニーは駆かけ寄って、羽毛の生はえた首を撫なでた。ハリーは、黒い犬が名な付づけ親おやの姿に戻るのを見ていた。
シリウスはボロボロの灰色のローブを着ていた。アズカバンを脱出したときと同じローブだ。黒い髪かみは、暖だん炉ろの火の中に現れたときより伸びて、また昔のようにボウボウともつれていた。とても痩やせたように見えた。
小天狼星领着他们一直来到山脚,这里的地面上布满大大小小的石头。他因为有四个爪子,走起来轻松自如,可是哈利、罗恩和赫敏很快就累得气喘吁吁了。他们跟着小天狼星越走越高,开始往山上爬。他们追随着小天狼星摇摆的尾巴,在蜿蜒、陡峭、怪石嶙峋的小径上攀登了将近半个小时,烈日烤得他们汗流浃背,哈利的书包带子勒得他肩膀生疼。
终于,小天狼星一闪身不见了。当他们来到他消失的地方时,看见岩石上有一道狭窄的裂口。他们挤进去,发现来到了一个光线昏暗的、凉爽的岩洞里。巴克比克,那头鹰头马身有翼兽,就拴在岩洞尽头,它的绳子绕在一块大岩石上。他们三个都对它深深地鞠躬,巴克比克傲慢地打量了他们片刻,然后弯下多鳞的前腿,让赫敏上前抚摸它长着羽毛的颈子。哈利却望着那条黑狗,就在这时,黑狗摇身一变,成了他的教父。
小天狼星穿着破破烂烂的灰袍子,就是他离开阿兹卡班时穿的那件。他的黑头发比上次在炉火里出现时长得多,而且又变得蓬乱纠结了。他看上去很消瘦。