「整理してみよう」しばらくすると、鳥の足をもう一本持って振りながら、シリウスが言った。
「はじめはしもべ妖よう精せいが、貴き賓ひん席せきに座っていた。クラウチの席を取っていた。そうだね?」
「そう」ハリー、ロン、ハーマイオニーが同時に答えた。
「しかし、クラウチは試合には現れなかった?」
「うん」ハリーが言った。「あの人、忙いそがしすぎて来れなかったって言ったと思う」
シリウスは洞どう窟くつ中を黙だまって歩き回った。それから口を開いた。
「ハリー、貴賓席を離れたとき、杖つえがあるかどうかポケットの中を探ってみたか?」
「うーん……」ハリーは考え込んだ。そしてやっと答えが出た。「ううん。森に入るまでは使う必要がなかった。そこでポケットに手を入れたら、『万まん眼がん鏡きょう』しかなかったんだ」
ハリーはシリウスを見つめた。
「『闇やみの印しるし』を創つくり出した誰かが、僕の杖を貴賓席で盗んだってこと?」
「その可能性はある」シリウスが言った。
「ウィンキーは杖を盗んだりしないわ!」ハーマイオニーが鋭するどい声を出した。
「貴賓席にいたのは妖精だけじゃない」シリウスは眉まゆ根ねに皺しわを寄せて、歩き回っていた。「君の後ろには誰がいたのかね?」
「いっぱい、いた」ハリーが答えた。「ブルガリアの大臣たちとか……コーネリウス・ファッジとか……マルフォイ一家……」
「マルフォイ一家だ!」ロンが突然叫さけんだ。あまりに大きな声を出したので、洞窟中に反響はんきょうし、バックビークが神経質に首を振り立てた。「絶対、ルシウス・マルフォイだ!」
“我来把这件事搞清楚,”过了一会儿他说,手里挥动着一根刚拿出来的鸡腿。“你先是在顶层包厢看见那个小精灵的。她在替克劳奇占位子,对吗?”
“没错。”哈利、罗恩和赫敏异口同声地说。
“但是克劳奇并没有来观看比赛?”
“没有,”哈利说,“我记得他说自己太忙。”
小天狼星默默地在岩洞里来回踱步。接着他说:“哈利,你离开顶包厢后有没有摸摸口袋,看你的魔杖还在不在?”
“嗯……”哈利努力回忆着。“没有,”他最后说,“在进入树林前,我不需要使用魔杖。一进林子,我把手伸进口袋,里面就只有我的那架全景望远镜了。”他望着小天狼星,“你是说,变出黑魔标记的那个人在顶层包厢偷走了我的魔杖?”
“很有可能。”小天狼星说。
“闪闪没有偷那根魔杖!”赫敏坚决地说。
“那包厢里除了小精灵还有别人呢,”小天狼星说。他蹙起眉头,又开始踱步,“坐在你后面的还有谁?”
“好多人呢,”哈利说,“保加利亚的几位部长……康奈利·福吉……还有马尔福一家……”
“马尔福!”罗恩突然喊道,他的声音很大,在岩洞里嗡嗡回响,巴克比克不安地抖动着脑袋,“我敢说就是卢修斯·马尔福干的!”