「校長先生?」数分後、ハリーが静かに問いかけた。
ダンブルドアは歩き回るのをやめ、ハリーを見た。
「すまなかったのう」ダンブルドアは静かにそう言うと、再び机の前に座った。
「あの――あの、どうして僕の傷痕が痛んだのでしょう?」
ダンブルドアは一瞬いっしゅん、じっとハリーを見つめ、それから口を開いた。
「一つの仮説にすぎんが……わしの考えでは、きみの傷痕が痛むのは、ヴォルデモート卿きょうがきみの近くにいるとき、もしくは、きわめて強烈きょうれつな憎しみにかられているときじゃろう」
「でも……どうして?」
「それは、きみとヴォルデモートが、かけ損そこねた呪のろいを通してつながっているからじゃ」ダンブルドアが答えた。「その傷痕は、ただの傷痕ではない」
「では先生は……あの夢が……本当に起こったことだと?」
「その可能性はある」ダンブルドアが言った。「むしろ――その可能性が高い。ハリー――ヴォルデモートを見たかの?」
「いいえ。椅子の背中だけです。でも――見えるものは何もなかったのではないのですか? あの、身体がないのでしょう? でも……でも、それならどうやって杖を持ったんだろう?」
ハリーは考え込んだ。
「まさに、どうやって!」ダンブルドアが呟つぶやいた。「まさに、どうやって……」
ダンブルドアもハリーもしばらく黙だまり込んだ。ダンブルドアは部屋の隅すみを見つめ、ときどきこめかみに杖先を当て、またしても銀色に輝かがやく「想い」をザワザワと波立つ「憂いの篩」に加えていった。
“教授?”两分钟后他轻轻叫道。
邓布利多停止踱步,看着哈利。
“对不起。”他轻声说,重新在书桌前坐下。
“你——你知道我的伤疤为什么疼吗?”
邓布利多仔细地看了哈利一会儿,然后说:“我只有一个推测,仅仅是推测……我想,当伏地魔靠近你的时候,或是当他产生一种特别强烈的复仇意愿的时候,你的伤疤就会疼。”
“可是……为什么呢?”
“因为那个不成功的咒语把你和他连在了一起,”邓布利多说,“这不是一个普通的伤疤。”
“那你认为……那个梦……是真的吗?”
“有可能,”邓布利多说,“我要说——很有可能。哈利——你看见伏地魔了吗?”
“没有,”哈利说,“只看见了他的椅背。不过——本来也看不到什么,是吧?他没有身体,对不对?可是……那他怎么可能拿魔杖呢?”哈利慢慢地说。
“是啊,”邓布利多喃喃道,“怎么可能呢……”
一时间两人谁也没有说话。邓布利多凝视着前方,不时用魔杖尖从太阳穴那儿取出一条银亮的思想,放进翻腾涌动的冥想盆里。