「ああ……信じられないよ……クラムが後ろから忍び寄って……音に気づいて振り返ったんだ。そしたら、クラムが僕に杖を向けて……」
セドリックが立ち上がった。まだ震ふるえている。セドリックとハリーはクラムを見下ろした。
「信じられない……クラムは大丈夫だと思ったのに」クラムを見つめながら、ハリーが言った。
「僕もだ」セドリックが言った。
「さっき、フラーの悲ひ鳴めいが聞こえた?」ハリーが聞いた。
「ああ」セドリックが言った。「クラムがフラーもやったと思うかい?」
「わからない」ハリーは考え込んだ。
「このままここに残して行こうか?」セドリックが呟つぶやいた。
「だめだ」ハリーが言った。「赤い火花を上げるべきだと思う。誰かが来てクラムを拾ってくれる……じゃないと、たぶんスクリュートに食われちゃう」
「当然の報いだ」セドリックが呟いた。しかし、それでも自分の杖つえを上げ、空中に赤い火花を打ち上げた。火花は空高く漂ただよい、クラムの倒れている場所を知らせた。
ハリーとセドリックは暗い中であたりを見回しながら、しばらく佇たたずんでいた。それからセドリックが口を開いた。
「さあ……そろそろ行こうか……」
「えっ? ああ……うん……そうだね……」
奇き妙みょうな瞬間しゅんかんだった。ハリーとセドリックは、ほんのしばらくだったが、クラムに対たい抗こうすることで手を組んでいた――いま、互いに競争相手だという事実が蘇よみがえってきた。二人とも無言で暗い道を歩いた。そしてハリーは左へ、セドリックは右へと分かれた。セドリックの足音はまもなく消えていった。
“真难以相信……我还以为他挺不错的呢。”哈利盯着克鲁姆说。
“我也是。”塞德里克说。
“你听到芙蓉的叫声了吗?”哈利问。
“听到了,”塞德里克说,“你认为克鲁姆也对她下了手吗?”
“我不知道。”哈利缓缓地说。
“把他留在这儿吗?”塞德里克小声问。
“不行,”哈利说,“我想我们应该发射红色火花,让人来把他弄走……要不然他可能会被炸尾螺吃掉。”
“他活该。”塞德里克嘟囔道,但他还是举起魔杖,向空中发射了一串红色火花。火花围在克鲁姆上空,标出了他所在的位置。
哈利和塞德里克在黑暗中站了一会儿,环顾着四周。然后,塞德里克说:“呃……我想我们还是继续走吧……”
“啊?”哈利说,“噢……对……对……”
这真是很奇怪的一刻。刚才因为克鲁姆的缘故,他和塞德里克暂时团结了起来——而现在他们是对手这一事实又回到了哈利的脑中。两人默默地走在黑暗的小路上,然后哈利拐向左边,塞德里克拐向右边。塞德里克的脚步声很快就消失了。