ワームテールが地上に置かれた包みを開き、中にある物が露あらわになった。ハリーは絶叫したが、口の詰め物が声を押し殺した。
まるでワームテールが地面の石をひっくり返し、その下から、醜みにくい、べっとりした、目の見えない何かをむき出しにしたようだった――いや、その百倍も悪い。ワームテールが抱えていたものは、縮こまった人間の子供のようだった。ただし、こんなに子供らしくないものは見たことがない。髪かみの毛はなく、鱗うろこに覆おおわれたような、赤むけのどす黒いものだ。手足は細く弱々しく、その顔は――この世にこんな顔をした子供がいるはずがない――のっぺりと蛇のような顔で、赤い目がギラギラしている。
そのものは、ほとんど無力に見えた。細い両手を上げ、ワームテールの首に巻きつけると、ワームテールがそれを持ち上げた。そのときフードが頭からずれ落ち、ワームテールの弱々しい青白い顔が火に照らされた。その生き物を大鍋の縁ふちまで運ぶとき、ワームテールの顔に激はげしい嫌けん悪お感かんが浮かんだのをハリーは見た。一瞬いっしゅん、ハリーは、液体の表面に踊おどる火花が、邪じゃ悪あくなのっぺりした顔を照らし出すのを見た。それから、ワームテールはその生き物を大鍋に入れた。ジュッという音とともに、その姿は液面から見えなくなった。弱々しい体がコツンと小さな音を立てて、鍋底に落ちたのをハリーは聞いた。
溺おぼれてしまいますよう。ハリーは願った。傷きず痕あとの焼けるような痛みはほとんど限界を超えていた。溺れてしまえ……お願いだ……。
虫尾巴扯开地上的包袱,露出里面的东西。哈利发出一声惊叫,但被嘴里塞的东西闷住了。
就好像虫尾巴猛地翻开一块石头,露出一个黏糊糊的、没有眼睛的丑陋东西——不,比这还要可怕,可怕一百倍。虫尾巴抱来的东西外形似是一个蜷缩的婴儿,但哈利从没见过比它更不像婴儿的东西了。它没有毛发,身上仿佛长着鳞片,皮色暗暗的、红红的,像受了伤的嫩肉。它的胳膊和腿又细又软,它的脸——没有哪个活的孩子长着这样一张脸——是一张扁平的蛇脸,上面有一双闪闪发光的红眼睛。
那东西看上去完全没有自理能力,它举起细细的胳膊,搂住虫尾巴的脖子。虫尾巴把它抱在手中。这时虫尾巴的兜蛋掉了下来,哈利看到火光中他那苍白虚弱的脸上带着厌恶的表情。虫尾巴把那东西抱到坩埚边沿,一瞬间哈利看见药水表面跳动的水花照亮了那张邪恶的扁脸。虫尾巴将那东西放进坩埚,随着一阵嘶嘶声,它沉了下去。哈利听见了它软绵绵的身体碰到坩埚底的轻响。
让它淹死,哈利想,他的伤疤灼痛得几乎无法忍受,求求你……让它淹死……