マダム・ポンフリーはハリーを近くのベッドに連れていった。いちばん隅すみのベッドに、本物のムーディが死んだように横たわっているのがちらりと見えた。木製の義ぎ足そくと「魔法の目」が、ベッド脇わきのテーブルに置いてある。
「あの人は大丈夫ですか?」ハリーが聞いた。
「大丈夫ですよ」マダム・ポンフリーがハリーにパジャマを渡し、ベッドの周りのカーテンを閉めながら言った。
ハリーはローブを脱ぎ、パジャマを着てベッドに入った。ロン、ハーマイオニー、ビル、ウィーズリーおばさん、そして黒い犬がカーテンを回り込んで入ってきて、ベッドの両側に座った。ロンとハーマイオニーは、まるで怖こわいものでも見るように、恐る恐るハリーを見た。
「僕、大丈夫」ハリーが二人に言った。「疲れてるだけ」
ウィーズリーおばさんは、必要もないのにベッドカバーの皺しわを伸ばしながら、目に一杯涙を浮かべていた。
マダム・ポンフリーは、いったんせかせかと事務所に行ったが、戻ってきたときには、手にゴブレットと紫むらさき色いろの薬が入った小こ瓶びんを持っていた。
「ハリー、これを全部飲まないといけません」マダム・ポンフリーが言った。「この薬で、夢を見ずに眠ることができます」
ハリーはゴブレットを取り、二口、三口飲んでみた。すぐに眠くなってきた。周りのものすべてがぼやけてきた。病室中のランプが、カーテンを通して、親しげにウィンクしているような気がした。羽布団の温もりの中に、全身が深々と沈んでいくようだった。薬を飲み干す前に、一言も口をきく間もなく、疲労がハリーを眠りへと引き込んでいた。
庞弗雷夫人领着哈利走向旁边的一张床,哈利瞥见真的穆迪一动不动地躺在房间尽头的一张床上。他的木头假腿和带魔法的眼睛放在床头柜上。
“他没事吧?”哈利问道。
“他不会有事的。”庞弗雷夫人说,给了哈利一套睡衣,并拉上他周围的帘子。他脱去长袍,换上睡衣,爬到了床上。罗恩、赫敏、比尔、韦斯莱夫人和那条黑狗都从帘子旁边绕了进来,分坐在他两边的椅子上。罗恩和赫敏望着他,神情几乎是小心翼翼,似乎有点儿怕他。
“我挺好的,”他告诉他们,“就是太累了。”
韦斯莱夫人不必要地抚摸着他的床单,眼睛里噙着泪花。
庞弗雷夫人刚才匆匆去了一趟她的办公室,这时拿着一只小瓶子和一个高脚酒杯回来了,瓶子里装着一种紫色的药剂。
“你需要把它都喝了,哈利,”她说,“这种药可以使你无梦酣睡一场。”
哈利接过酒杯,喝了几口。他一下子就觉得昏昏沉沉的。周围的一切都变得模糊了;病房的灯似乎隔着帘子朝他友好地眨着眼睛;他觉得自己的身体似乎在温暖的羽毛床垫中越来越深地沉陷下去。没等把药喝完,没等再说一句话,他就筋疲力尽,沉入了无梦的睡眠。