日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 吉田秀和 » 正文

世界の指揮者06

时间: 2018-12-14    进入日语论坛
核心提示: ハロルド・ショーンバーグに『偉大な指揮者たち』(H. Schonberg, The great conductors)という本がある。私見では、同じ著者
(单词翻译:双击或拖选)
  ハロルド・ショーンバーグに『偉大な指揮者たち』(H. Schonberg, The great conductors)という本がある。私見では、同じ著者の『名ピアニストたち』ほどの力作とは思われないが、それでも、おもしろい読みものになっているばかりでなく、私などには教えられるものもいろいろある。
 そのショーンバーグの本のセルの項に、セルがクリーヴランド管弦楽団の常任指揮者に就任して数年たったあと、自分の当初の目標に到達したと感じた時、「クリーヴランドでは、たいていの管弦楽が終えるところから、練習をはじめる」と豪語した。こういうことでは同僚の怒りを誘うのも当然だし、事実、彼のこれまでのキャリアには何度か人と衝突したエピソードがある。
"He withdrew from the Metropolitan Opera in a huff, under conditions that have never been fully made public."(腹立ちまぎれにメトロポリタン・オペラをやめたいきさつも、その後まだ、完全には公表されていない。)
 そのあとも、セルはニューヨーク・フィルとも衝突したし、サン・フランシスコでも事件を起こし、指揮者エンリケ・ホルタと批評家のフランケンシュタインとぶつかりもした。「彼をよく友人たちは、セルを彼自身の最大の敵と呼ぶのも、こんなことがあったためである」(ただし、ルードルフ・ビングは、"Not while I'm alive."私の目が黒いうちは、そこまではいかない、つまり、ビングは自分こそセルの最大の敵だといっているのである)という一段がある。だから、例の一件は、よほどセルのその後のキャリアに深い関係があった出来事かもしれない。
 けれども、こういう話は、もうこのくらいにしておこう。要するに、セルを考える場合、彼が自分の理想に憑《つ》かれた人らしい、ということをまず知っておくことが大切なのだ。そうである以上、この人は管弦楽を指揮して、徹底的に自分の考えでひっぱってゆくタイプに属していると見てもよいのではなかろうか。
 では、彼の理想とは何か? 同じショーンバーグの本に、セルがP・H・ラングと交した長いインタビューからの引用がある。
"I personally like complete homogeneity of sound, phrasing and articulation within each section, and then — when the ensemble is perfect — the proper balance between sections plus complete flexibility — so that in each movement one or more principal voices can be accompanied by the others. To put it simply: The most sensitive ensemble playing."
 原文のままの引用で申しわけないが、しかし、これは、一人の指揮者の考えをのべて、はっきりと、あますことなくいいつくしていて、しかも一言の無駄がない——つまり、あまりにも「美しい」表現になっているので、読者に原文のままくり返し読んでいただきたいと考えたからである。
 ショーンバーグは、さらに、こう書き続けている。「セルはアンサンブルに関しては狂信主義者である。彼はまるで室内楽でもやるみたいにオーケストラを扱い、一〇〇人を越す楽員たちの一人一人が他のメンバーの演奏に注意深く傾聴するところまで、訓練しようと望む。彼は自分は水平線に——つまりポリフォニックに——きくが、たいていの指揮者はモノディックな聴き方をしていると考えている」。
 これは、ショーンバーグがセルの言葉を要約して紹介したものだろう。評論家とか批評家とかいうものは、私はもちろんショーンバーグほどのベテランでも、これだけのことはなかなか、率直に、的確に、いえないものである。
 と同時に、以上の二つの文章は、現代の代表的大指揮者ジョージ・セルの特徴を本質的なところで、ほぼいいつくしている、といって過言ではない。
 
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%