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世界の指揮者46

时间: 2018-12-14    进入日语论坛
核心提示: 二十世紀前半から後半にかけて、フランスには三人の名指揮者がいた。いたと書くのは、三人とも、今はすでに故人になってしまっ
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  二十世紀前半から後半にかけて、フランスには三人の名指揮者がいた。いた——と書くのは、三人とも、今はすでに故人になってしまったからである。その三人とはピエール・モントゥ、シャルル・ミュンシュ、それからエルネスト・アンセルメのことである。このうちミュンシュはストラスブールの出身であり、彼が生まれた当時、アルザス、ロレーヌの両県は一八七〇年の普仏戦争の結果ドイツに領有されていて、フランス領に帰ったのは第一次大戦の後なのだから、厳密にいえばドイツ生まれということになる。それにミュンシュという人は、指揮者になったのもおそく、それもライプツィヒのゲヴァントハウス・オーケストラのコンサートマスターをフルトヴェングラーの下で、すでに長いことつとめたあとのことだった。これは有名な話だ。これは、また、ミュンシュのレパートリーからもみられることで、あの人はドビュッシーやラヴェルといったものも、もちろんよく指揮し、そうしてすぐれた演奏をきかせていたが、それとともに、あるいはそれ以上にバッハからはじまって——それも『ブランデンブルク協奏曲』といった器楽だけでなく、カンタータもさかんにとりあげていた(もっとも、今日では彼のような様式のバッハはもうすたれてしまったが)——、モーツァルト、ベートーヴェン、それからブラームス、ヴァーグナー等々の音楽を得意にしていた。それに、フランスものでは、まず、ベルリオーズ、現代ものではオネゲルからデュティユといったところに、彼の特に強い共感があった。こういう事実をみてゆくと、そこに、今世紀フランスを代表する大指揮者の中では、この人はむしろ独仏混合というか、つまりは劇的で、ダイナミックで、そうして構成のがっしりした、対位法的な音楽を好んでやった人といってもよいことになろう。ミュンシュは、日本にもボストン交響楽団といっしょにやってきたから、きいた人も少なくないはずである。彼のベルリオーズやベートーヴェン、ブラームスといった音楽は、ドラマティックで、烈しく逞《たくま》しく、色彩にも燃えるような輝きがあった。画家でいえば、モネよりはドラクロワに近かった。
 アンセルメは、周知のようにスイス・ロマンド、つまりフランス語をしゃべるスイス地方の音楽家だし、この人もはじめからの指揮者でないどころか、出身は学校の数学の教師だったことも、今ではみんな知っている。こうして、彼は人生の途中から音楽を職業にするように変わったのだが、その時、彼が指揮の教師に選んだのが、ブロッホ、ニキッシュ、ヴァインガルトナーといったドイツ系の名指揮者だったことは、いつも、書かれているとは限らない。
 しかもアンセルメのおもしろい点は、そのあと、例のスイス・ロマンド管弦楽団とともに半世紀を越えるキャリアを築き上げた中で、もちろん、あらゆる音楽を手がけたにちがいはないにしても、結局、彼がいちばん多く、そうしていちばん好んでとりあげたもの、つまりは得意のレパートリーということになると、ストラヴィンスキーとドビュッシー、ラヴェルの三人ということになるという事実ではあるまいか。
 それにアンセルメは若いころストラヴィンスキーと出会い、その『兵士の物語』を初演して以来、『プルチネルラ』『狐』『詩篇《しへん》交響曲』以下、一時期、この世紀の寵児《ちようじ》の名作をつぎからつぎと世の中に送りだした人なわけだが、そういう彼のストラヴィンスキーをきいていると、『火の鳥』から『春の祭典』にいたる三大バレエその他の初期の作品よりも、今あげたいわゆる新古典主義時代の作品のほうが、本当にぴったり彼の肌に合ったところがあるように、私などには思われるのである。それについては、いつかまた、ふれる時があるだろうが、一口にいってアンセルメのストラヴィンスキーは、著しくラテン化されたもので、スラヴの発生の痕跡《こんせき》はあまり濃くない。それだけにまた、こういったバレエ音楽でさえ、彼がふると実にきちんとしたものになる。アンセルメの指揮には妙に理窟《りくつ》っぽいところがあり、そのために、典雅というよりはむしろ的確な、優しいというよりはむしろ厳しくて理の勝った味わいが出てくる。といっても、私は『火の鳥』などはむしろそういうアンセルメの指揮したもののほうが好きである。私はこれをかなり高く評価している。それにバレエ音楽とはいっても、ここには静的(スタティック)なものがあり、アンセルメはそういうものの処理が非常にうまいのである。
 こういう二人にくらべると、モントゥには、いってみれば、ゆったりとくつろいだ、そうしてらくらくとしたものがあり、それが彼をはじめてきいた時から、私を魅惑したのだった。
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