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马戏团里的怪人-蓝色汽车

时间: 2021-12-13    进入日语论坛
核心提示:青い自動車 怪老人は、原っぱを出て、大通りまでくると、そこを走っていたタクシーを呼びとめて、乗りこみました。 ものかげに
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青い自動車


 怪老人は、原っぱを出て、大通りまでくると、そこを走っていたタクシーを呼びとめて、乗りこみました。
 ものかげにかくれて、それを見ていた三少年は、相手に逃げられてしまっては、たいへんですから、いそいで大通りにとび出しましたが、さいわい、すぐうしろから、からのタクシーが走ってきましたので、小林少年は手をあげて、それを呼びとめ、三人いっしょに乗りこみました。
「ぼくはこういうものです。犯人を追跡しているのです。あの青い車を見うしなわないように、つけてください。」
 小林君は、そういって、運転手に名刺をわたしました。
 運転手は、へんな顔をして、その名刺を見ていましたが、びっくりしたように、うしろをむいて小林君の顔をながめました。
「じゃあ、あんたが、明智探偵の有名な少年助手の小林さんかい。わかったよ。あの車、見うしないはしないから安心しな、だが、あいつは大ものかい?」
 まだ若い元気な運転手は、目をかがやかせてきくのでした。
「うん、大ものだよ。いまにわかるよ。たのむよ。相手に気づかれないようにね。」
 二十面相の車は青いボディー、小林君たちのは黒いボディー、その二台の自動車の追っかけっこがはじまりました。
 東京の町で、自動車を尾行するのは、けっしてやさしいしごとではありません。たくさんの自動車が、むこうからも、こちらからも、すれすれになって走っているのです。ほかの自動車にあいだへはいられたら、むこうが見えなくなってしまいます。四つ角で赤信号が出たら、青になるまで止まっていなければなりません。そのあいだに、あいては遠くはなれてしまいます。
 しかし、小林君たちの乗った車の運転手は、頭のいいすばしっこい青年でした。それに名探偵の助手と聞いていさみたっているので、じつにうまく運転して、けっして相手を見うしないません。執念ぶかく青い車のあとを追いつづけました。
 二十分も走ると、小林君は、ハッとしました。むこうに、見おぼえのあるグランド=サーカスの大テントが見えてきたからです。
 二十面相が笠原さんに化けて、その団長をつとめていたサーカスです。
 かれは、もとのふるすへもどって、いったい、なにをしようというのでしょう。
 青い車はサーカスの前でとまり、怪老人がおりていくのが見えました。
 こちらの車は、相手に気づかれぬよう、ずっと、てまえにとめて、三少年もおりました。
 怪老人は、テントの中へはいっていきました。
 いよいよへんです。サーカスには、まだ見物がいるのです。楽屋にも、たくさんのサーカス団員が出番を待っています。二十面相はその大ぜいの中へはいっていって、どうするつもりなのでしょう。
 小林少年はそれを見ると、ノロちゃんに、なにかささやきました。すると、ノロちゃんは、大いそぎで町のほうへ走っていきました。笠原邸にいる明智探偵に、電話でこのことを、知らせるためです。
 あとに残った小林、井上の二少年は、怪老人のはいっていったテントの裏口に近づき、そっと中をのぞいてみました。
 もうそこには、怪老人のすがたはありません。ひとりのサーカス団員が、きょとんとした顔で立っていました。
 小林君は、その団員のそばへ近づいていって、話しかけました。
「ぼくをおぼえてますか。明智探偵の助手の小林です。」
 すると、若い団員は、にっこりして、
「おぼえているよ。で、なにか用事があるのかね。」
「いま、背中のまがったおじいさんが、はいっていったでしょう。」
「うん、はいっていった。笠原団長からの使いだといってね。」
「あれは、たいへんなやつですよ。」
 小林君はそういって、団員の耳に口をよせ、しばらく、なにかささやいていました。
 それを聞きおわると、団員はまっ青になってしまいました。笠原団長が怪人二十面相だったと聞いて、腰をぬかさんばかりにおどろいたのです。
「で、いまはいっていったじいさんが、その二十面相だというのか。」
「そうです。まちがいありません。いま電話で知らせましたから、じきに警官隊がかけつけてきます。それまで、逃がさないようにしておきたいのです。みんなに知らせないで、おもな人だけにそういって、あの老人のゆくえを捜してください。どんな恐ろしいたくらみがあるかわかりませんからね。」
 そこで団員は、楽屋へはいっていって、副団長格の空中曲芸師に、そのことをつたえ、四、五人で、そのへんをしらべてまわりましたが、怪老人のすがたは、どこにもありません。楽屋にいた大ぜいのものが、ひとりも老人を見ていないのです。
 では、客席のほうへまぎれこんだのかと、円形の馬場をひとまわりしてみましたが、見物席にもそれらしいすがたは見えません。怪老人はテントの裏口へはいったかと思うと、そのまま消えてしまったのです。

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