笑府・笑得好
ある人、テーブルを作ろうと思い、大工に、なるべく木を使わずにすませる方法はないかと相談をした。すると大工が、
「足を二本だけにして、柱にくっつけて使えばよいでしょう」
といったので、なるほどと思い、そのように作らせた。
ある夜、月が綺麗なので、そのテーブルを中庭へ出して据えようとしたが、どうしても立たない。そこで大工を呼んで、
「これじゃ、使いものにならんじゃないか」
というと、大工のいうには、
「足は部屋の中では節約できますが、外では節約ができません」