笑府
よくおならをする娘、婚礼のとき、もしとりはずしても言い逃れのできるように、乳母と下女をつれて行った。
こらえていたものの、拝堂のときになってもはやこらえ切れなくなり、ぷっと一発。そこで右手に控えている乳母の方を見て、
「まあ、この婆やったら」
しばらくしてまた一発とりはずし、左手の下女を見て、
「まあ、このねえやったら」
やがて拝堂の儀式もすみ、やれやれと思って気をゆるめたとたん、また一発。しかし、もう乳母も下女もいないので、
「まあ、このお尻の穴ったら」