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美女入門79

时间: 2019-07-30    进入日语论坛
核心提示:パーティ嫌い、返上! 最近ずっと家でくすぶっていたので(誰がじゃ?)、派手なところへ行きたくてたまらなくなってきた。 家
(单词翻译:双击或拖选)
 パーティ嫌い、返上!
 
 
 最近ずっと家でくすぶっていたので(誰がじゃ?)、派手なところへ行きたくてたまらなくなってきた。
 家に来ていた招待状をいろいろと見る。いつもならばほとんど欠席の方に○をつけて出すのであるが、ひとつ目をひいたものがあった。フェレがイタリアンワインメーカーのボトルとラベルをデザインして、そのお披露目パーティである。
 ブラックタイで着席ディナーとある。うーん、ゴージャスで派手っぽそう。私は勇気を出して出席することにした。
「でもハヤシさん、何を着てくんですか」
 と秘書のハタケヤマ。
 ブラックタイと指定のある場合、男性はタキシード、女性はイブニングドレスである。私はイブニングドレスの代わりに、着物にすることもある。が、ここのところ忙しくて、とても着物を着る余裕はない。着物だと小物を揃えたり、襟を付けたり、着付けをしたり、とすごく時間をとられる。が、私だってイブニングドレスぐらい持ってるわよ。三年前、スイスのチューリッヒで買った、ダナキャランの黒のイブニング。胸が大きく開き、肩がむき出しになったデザインでとてもセクシーなの。しかし一緒に行った友人は悲しげに目を伏せた。
「ハヤシさん、そのドレスを着る前に、ダンベルをした方が……」
 つまり二の腕が、たっぷんたっぷんしているということらしい。
 私はあれから少しは努力してきた。が、すぐに気づいた。ダンベルして痩《や》せるより、隠す方がずっと早い、ということをだ。そんなわけで私は、黒のオーガンジーストールで、肩をおおうことにした。
 が、会場に行ったらびっくりした。ノーストラップのイブニングの女性たちが何人もいらっしゃるではないか。肩や腕にはもちろんお肉がついていないし、すごく綺麗。肌は艶々《つやつや》している。おまけにドレスは、私みたいに古いもんじゃない。新作のフェレのイブニングである。芸能人でもない。叶姉妹でもない。いったいどういう方が、こんなドレスをお召しなのだろう。
 行儀が悪いことであるが、私はたまたま来ていた知り合いに尋ねた。
「ねぇ、今、あなたが話していた綺麗な人、いったい誰なの」
「○○会社の社長夫人よ」
「○○さんのお嬢さん」
 そうかぁ、ブランドの新作はこういう方が着るのかぁ……。
 よく女性誌の「パーティファッション特集」で、
「パーティというと黒、というのはもう古い。もっと華やかな色をまといましょう」
 というコメントが載っている。確かに夜の黒というのはよく映えるし、材料のいいものだったら光沢もいい感じ。けれども真っ赤なドレスやグリーン、ベージュというのはとても目立つしカッコいい。しかしこういうものは人々の印象に残るから、何度も着られないだろう。何枚かイブニングを持っていなくてはならない。
 さてパーティであったが、とてもとても楽しかった。自意識過剰の私は、長いこと自分のことをパーティ嫌いだと思っていたから、これは意外なことであった。
「私は本当はジミな性格だもん。派手っちいところは苦手なんだもん」
 といじいじして、そのくせ「パーティファッション拝見」なんか見ては、
「私はこういう人たちと、住む世界が違うんだもん」
 と拗《す》ねていた私。もう大人になって、知り合いも増えて、人とのつき合い方もずっとうまくなっているはずだものね。これからはもっと出かけてもいいかしらん。いろんな人から、
「ハヤシさんがパーティに来るなんて珍しいね」
 と声をかけられたぐらいだから、私のパーティ嫌いというのは、よっぽど知られていたらしい。
 が、これは着席式のディナーだから楽しかったのかも。私は入れ替わり立ち替わり、いろんな人と会ってお喋《しやべ》りし、そして頃合いを見はからって「じゃ、また」「そのうち」とサヨナラを言う、ビュッフェ式がどうも馴染《なじ》めない。
 ところでさ、ここでちょっと自慢をしてもいいかしらん。友人から電話がかかってきた。
「ハヤシさんの出産祝い、いい男だけで集まってパーティを開くからね」
 何でも二十人以上集まってくれるとか。そのメンバーの豪華さといったら、そりゃ凄いもんだわよ。みんなの間に企画書がまわって準備がすすめられているとか……。うっ、うっ、嬉《うれ》しい。もうひとつ大自慢してもいいかしら。サッカーの中田選手とは、ちらっと会ったぐらいの仲だけれども、な、なんと彼からお祝いのプレゼントが。イタリアで彼が買ってきてくれたベビー服であった。
 うっ、うっ、嬉しい。なんかこの頃、女としての活力が満ちてきたという感じであろうか。パーティにも行こう。デイトもしよう。もうひと花、ふた花咲かせたる!
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