日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

美女入門161

时间: 2019-08-22    进入日语论坛
核心提示:新たなる旅立ち先日私は、本当に久しぶりに体重計に乗った。そして、ガーンと後頭部を殴られたような気分になった。体重がもの凄
(单词翻译:双击或拖选)
新たなる旅立ち

先日私は、本当に久しぶりに体重計に乗った。そして、ガーンと後頭部を殴られたような気分になった。
体重がもの凄《すご》く増えているじゃないか。昨年のいちばん痩《や》せている時に比べると、なんと七キロも増えている! 七キロだよ、七キロ。普通の人だったら自殺しかねない数値だ。
私は嘘でも誇張でもなく、涙がこぼれてきた。このところシュッサン、引っ越し、という大イベントがあり、ちょっと自分を甘やかしていたのは事実である。ダイエットよりも、まず体を第一に考えることだと自分に言い聞かせてきた。その結果がこれである。
そうはいっても、ちゃんと注意はしてきたつもり。食べ過ぎた時は夕飯を抜いたし、ケーキも極力避けてきた。それなのに、それなのに……。
思えば私の歴史は、肥満との戦いといってもよい。デブは私の宿命だろうかとあきらめたこともある。が、私は頑張った。あきらめてはいけないと、自分に何度言い聞かせてきたことか。
が、体重の増減が私の人生を決めた、というのは事実だろう。うんとデブの時、好きな男の人にそれとなくほのめかされたが、きっぱりと断ったことも一度や二度ではない。このお腹の肉を見せるぐらいなら、プラトニックラブでいようと思ったのである。
しかし、したらしたで、ものすごく心配になる。彼の目に私はどう映っていたのかしらん……。こういう場合、パンツ一枚になって鏡の前に立つのはよくあることです。が、私はもっといろんなことをやる。鏡の前に寝転がって、お肉の具合を点検したのですね。その結果、こういうポーズをとると、私のウエストは全く行方不明になることがわかった。ただひとつの勝負どころといえる胸も、ぺったんこになる。
そう、まっすぐに寝るとさ、お腹の肉も目立たなくなるが、胸も目立たなくなる。これじゃプラスマイナス・ゼロ。私の場合、何もいいとこ、ないじゃないか。それでも私から持ちかけた話ではなく、あちらから、ぜひ、と言ったことであるから、多少のことにはがまんしてもらわなくっちゃ……。とあれこれ考えた経験は、誰にでもあると思う。えっ、私だけかしらん。
ところで私は、十年前にさる高級スポーツクラブに入っていた。ここでシェイプアップするはずだったのであるが、私のことだからこの数年サボって全く行っていない。風の噂によると、別の高級スポーツクラブが最近つぶれて、そこにいた芸能人の方々が大挙してこちらに移ってきたそうだ。ジムへ行くと、それこそものすごいスターがいっぱいいると聞いて、ますます行けなくなってしまった。
このあいだ、かの超人気女優、パーフェクトボディを誇るA子さんにお会いしたところ、彼女も最近入会したことがわかった。
「えっ、じゃ泳いだりするんですか。水着になるんですか」
ちょっとォ、私が生ツバ呑《の》み込んでどうするんだ。
「ええ、もちろん」
と彼女は、にっこり笑って答えた。
「そいで、そいで、その後、お風呂《ふろ》にも入るんですか。あの大きなお風呂」
「入りますよ。それがどうかしましたか」
いけない、まるで自分が男になったように興奮してしまった。
そんなわけでかのスポーツクラブには、ますます行きづらくなってしまった。が、あの体重を見た私の心は暗く沈む。
「もう私は、二度と恋が出来ないんじゃないだろうか……」
すると何と、私の目の前に「スポーツクラブ入会、今なら50パーセントOFF」というポスターが飛び込んできたではないか。商店街の中にある、ごくごく庶民的なクラブである。私は、ついふらふらと扉を押した。
お、ここは何であろうか。外国人がいっぱいいて、まるでロスかサンフランシスコにいるみたい。受付にいるコも、日本人ではない。私は英語で言った。
「ちょっとォ、日本語が出来る人をお願いしたいんだけど」
「OK」
見よ、私の英語力。すぐに日本人女性が現れたではないか。彼女の説明によると、ここは場所柄、外国人がとても多い。会員の三分の一はその種の人々ということである。アホな私の頭の中は、たちまち空想で埋まる。トレーニング中のスパッツ姿の私に、トムが声をかける。
「ハーイ、マリコ。頑張ってるね」
「ハーイ、トム。そうなの。おかげで体重もぐーんと減ったわ」
「オオ、君はそれ以上に痩せる必要はないよ。パーフェクトさ」
「そうね、私もそう思うわ。この後、一緒にビールでもいかが」
何でも、英会話のレッスンの授業もあるというからリーズナブルだ。おまけに、年会費は十万円という安さ。私はすぐ隣りの銀行へ走り、キャッシュをおろしてそこの会員となった。
そんなわけで、私はすっかり心を入れ替えることにした。毎日ジムへ通うのさ。三日ボーズにはならない。今度のところは歩いて六分だから大丈夫。今後の私を見守って欲しい。私はもう体重計の上で泣かない。恋だってしたる。もちろんトムと。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%