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美女入門166

时间: 2019-08-22    进入日语论坛
核心提示:ダイエット・フレンド私は一年のうち、三百日ぐらい体重のことを考えている。そしてあとの六十五日、全くダイエットのことを忘れ
(单词翻译:双击或拖选)
ダイエット・フレンド

私は一年のうち、三百日ぐらい体重のことを考えている。
そしてあとの六十五日、全くダイエットのことを忘れ、ひたすら食べる、ひたすら夜のおつき合いをする。この世に体重計というものが存在しないかのように生きてしまう。そして何かのきっかけで、体重計に乗り真っ青になる。これをきっかけに心を入れ替え、残りの三百日かけてダイエットをする、ということの繰り返しである。
この結果、何が起こるか。リバウンドしやすい体になる、ということもあるが、ダイエット仲間が出来る、ということがあげられよう。私たちはたえず情報交換をし、互いのプロポーションに敏感になっている。
仲良しのAさんは男性であるが、たえず太ったり痩《や》せたりして、この人も凝り様がすごい。痩せている時は、オッと言うぐらいカッコいいが、ちょっと太ると急にオジさんっぽくなる。本人もそのことがわかっていて、たえずダイエットに励んでいるが、彼のやり方というのは運動はいっさいしない。あれは体を悪くする、というのが持論だからだ。その代わり、薬のことにはとても詳しい。
ある日Aさんから、漢方薬でものすごく効くものがあると教えられた。一ヶ月で五キロ減らすのも夢ではないというのだ。私はさっそく、ひと瓶買った。一万円もする。いったい私はこういうものに、今までどれだけのお金を遣ったのだろうかと、ちょっと悲しくなった。とにかく説明書を読む。毎日三回、五錠から十二錠飲めと書いてある。十二錠いきたいところであるが、最初なので十錠にした。ところがこの日の午後から、私の悲劇は始まったのである。お腹が下る、なんていうもんじゃない。三十分おきぐらいにトイレに駆け込んだのである。この日私は、某男性二人とお鮨《すし》をいただいていたのであるが、まもなく冷や汗が出てきた。狭い店なのでトイレは近いところにある。あんなところでしたくない。が、我慢も限界だ。
私はどうしたか。
電話をかけるふりをし店の外に出て、ビルの中の別のトイレへ走ったのである。
「もー、大変だった。お腹ゴロゴロで、デイトどころじゃなかったよー」
私が抗議したところ、Aさんは、
「あのくらいじゃないと、痩せないよ。頑張らないと駄目だよ」
と、私を励ましてくれたのである。
私はずっと昔、まだAさんとそんなに仲良くなかった頃、対談をしたことがある。Aさんは私にこう言った。
「女は絶対に美人じゃなきゃ駄目だよね。整形なんかしてもいいからさ、女は綺麗《きれい》になるべきだよ」
私は無邪気に、世間話っぽく言った。
「じゃ女優の○○みたいになればいいんだ。あのひとめちゃくちゃ整形してるっていうし、毎日下剤飲んでダイエットしてるんでしょ。手段選ばず、とにかく美人になることが大切なんですね」
○○さんというのは、当時大人気のほっそりした美人女優である。この時、Aさんはちょっと困った顔をしたような記憶がある。そして二週間後、Aさんとその女優さんとの熱愛報道が週刊誌に出た。本当に口は災いの元である。私なんか人の百倍ぐらい災いを招いているのであるが、まだ懲りずに口を使ってしまいます。
さて女優さんとの熱愛を経て、Aさんは結婚した。年下の美人である。ものすごく細い。腕なんか私の半分ぐらいだ。私は何だか心配になってきた。
Aさんの部下に言う。
「ちょっと、あそこの奥さん痩せ過ぎじゃないかしら。体を壊さなければいいけどもね」
「Aが痩せた女の人じゃなきゃ駄目なんで、奥さんも頑張ってるんでしょう。彼はとにかく、太った女が嫌いですからね。暑苦しくて頭が悪そうだって……」
この私の前で、ペラペラと喋《しやべ》る。腹が立つより、次第に私は心配になってきた。だってAさんのこと、私は大好きなんだもの。
「あのお、その好みって、友だちにも適用されるのかしら……」
おずおずと尋ねたところ、いっぺんに馬鹿にされてしまった。
「やだな、ハヤシさん。あくまでも性的関心を持っている人の話ですよ」
あ、そう、悪かったわね。
それで私は悩んでいる。トイレへしょっちゅう駆け込んでも痩せた方がいいのか、ということである。そんなある日、一枚のファックスが届けられた。国立病院でつくられた肥満患者のための※[#○秘]特別メニューなんだそうだ。体の中で化学反応を起こさせるために、ゆで玉子とステーキを食べる、という画期的なものである。
おかげさまで単行本『美女入門』は売れている。私は皆さんにお約束しましょう。『美女入門PART2』は、「実践編」と名づけよう。単行本では美しくスリムになった私が表紙である! が、こんなことを言っていいのか。どうするのよ。
「口は災いの元」って、今言ったばかりではないか。約束といおうか、その、まあ、ちょっぴり期待してくださいね。
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