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遠野物語19

时间: 2019-08-25    进入日语论坛
核心提示:一九 孫左衛門が家にては、ある日梨の木のめぐりに見馴れぬ茸のあまた生えたるを、食はんか食ふまじきかと男共の評議してあるを
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 一九 孫左衛門が家にては、ある日梨の木のめぐりに見馴れぬ茸のあまた生えたるを、食はんか食ふまじきかと男共の評議してあるを聞きて、最後の代の孫左衛門、食はぬがよしと制したれども、下男の一人がいふには、いかなる茸にても水桶の中に入れて苧《を》殻《がら》をもちてよくかき廻して後食へばけつしてあたることなしとて、一同この言に従ひ家内ことごとくこれを食ひたり。七歳の女の児はその日外に出でて遊びに気を取られ、昼飯を食ひに帰ることを忘れしために助かりたり。不意の主人の死去にて人々の動転してある間に、遠き近き親類の人々、あるひは生前に貸しありといひ、あるひは約束ありと称して、家の貨財は味《み》噌《そ》の類までも取り去りしかば、この村草分の長者なりしかども、一朝にして跡方もなくなりたり。
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