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遠野物語拾遺228

时间: 2019-08-26    进入日语论坛
核心提示:二二八 同じ附馬牛村の字大沢には、砂沢という沢がある。この沢合を前にして、某という家があるが、ある時この家の爺が砂沢へ仕
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 二二八 同じ附馬牛村の字大沢には、砂沢という沢がある。この沢合を前にして、某という家があるが、ある時この家の爺が砂沢へ仕事に行って、大蛇に体を呑まれた。幸いに腰にさしていた鎌のために、蛇は唇を切られて死に、爺は蛇の腹から這い出すことができた。家に帰ってこの話をすると、村の者たちが大勢集まって来て、砂沢へ行ってみた。いかにもそこに大蛇が死んでいたという。それから数年の後、銀茸に似たみごとな茸がその沢一面に生えた。煮て食おうと思って、爺がそれを採っていたら、洞のどこかで、油させさせと言う声がする。たぶん茸を煮る際に鍋へ油を入れよということであろうと思って、その通りにして賞味した。ちょうど近所の居酒屋に若者達が寄り集まっていたが、この茸があまりにみごとなので採ってきて煮て食った。するとこちらは十人の者が九人まではその夜のうちに毒にあたって死に、少ししか食わなかった者でさえ三日ばかり病んだという。これは岩城君という人が壮年の頃の出来事だといって語ったものである。今から四十年近くも前のことであろうか。
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