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愛人の掟 26

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:第23条 プレゼントは彼の行きつけの店で選ぶ彼の誕生日やクリスマス、バレンタインデー、そしてふたりだけの秘密の記念日、ふた
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 第23条 プレゼントは彼の行きつけの店で選ぶ

彼の誕生日やクリスマス、バレンタインデー、そしてふたりだけの秘密の記念日、ふたりにとって大切な日に、恋人に何を贈るかあれこれ考えたりするのは女性の大きな喜びのひとつと言ってもいいでしょう。けれど、不倫の恋愛中のプレゼント選びはちょっと複雑。彼に着せたいシャツやセーター、今流行の洒落たネクタイ、あなたとおそろいの時計など、彼にあげたいものはいくらでも思いつくのに、気がかりなことがひとつ。このプレゼントは果たして、彼に贈っていいものなのかいけないものなのか、ということ。
すなわち、彼の奥さんに「これ、女にもらったんじゃないかしら」と思われるようなものであるかそうでないか、という問題である。もちろん、なるべく家庭に波風を立てないことが不倫の恋の第一条件だから、彼へのプレゼントは奥さんに疑われるようなものであってはいけない。そう考えると、まずいちばん危ないのが服や小物、腕時計など身につけるものである。
なぜなら、男性の多くは結婚すると服選びを全面的に奥さんにまかせるパターンにはまるため、自分で服を買ってくる習慣がない。だから、あなたからのプレゼントのシャツを家に持ち帰るとき彼は当然「自分で買った」と主張するがすんなりとは信用されにくい。また、逆に彼がお洒落な人で、自分の服は自分で選ぶ習慣があったとしても、じゃあそれで解決、ということでもない。なぜなら、あなたが彼のために選ぶ服や小物には、必ずあなたの好みが反映される。ふだんから彼の服のセンスは悪くないわと思っていても、女にはどうしても「男性に自分好みの服装をしてほしい」という願望が無意識に働いている。そしてその意識は当然あなただけでなく、妻側でも強く働いている。だからあなたが彼に着てほしいと思って選んだ服は、奥さんが選ぶ服とも彼が自分で選ぶ服とも大なり小なりセンスが違ってくるはず。それが、たとえどんな微妙な差であったとしても、その変化に妻は敏感に反応する習性があるのだ。
これだけの危険を冒すのだから、本来ならば「身につけるものは贈らないこと」という掟をつくるべきかもしれないけど、それじゃあいくらなんでも厳しすぎる。だって、何が悲しくて愛する彼に書類ケースや名刺ファイルや分厚い実用書を贈りたい女性がいますか? そんな無味乾燥なプレゼントしかあげられないぐらいなら、もう女やめたほうがいいかもってかんじでしょ。大好きな恋人へのプレゼントは、ロマンティックな香りがするものでなくちゃ。そしてやっぱり、彼が直接身につけられるものが理想ですよね。
出来るだけ形の残らないプレゼントを考えるのはもちろん大切なことだけど、形のあるものは一切贈らないなんていじけることもない。ただ、奥さんに疑われることなく円満な贈物をするための努力と工夫は必要。それには、彼がふだんからよく身につけているブランドや行きつけの店でプレゼントを選ぶのがいちばんいい。そのお店の中でも、彼が本来好みそうなデザインや色を選ぶこと。あなたが彼に着せたいものを贈る、のではなく、彼が欲しいと思うものを代わりに買ってあげる、という感覚で。これとおんなじの持ってたかな、でもちょっと違うわよね、というぐらいのものでちょうどいい。彼が「いつもと同じように見える」服や小物を選ぶのが無難。男性はよっぽどのことがない限り、未知の色や柄やデザインを自分から選ぼうとはしないものなのだ。
あなたのセンスを彼のファッションに反映させられないのは寂しいことかもしれない。でもよく考えると、相手の好みを変えようとするのはある意味、恋が引き起こす傲慢さなのだ。それをしないのはいい女の条件とも言えるのだから、そう嘆くものでもない。今のままでも充分すぎるくらい素敵な彼なんだから、ありのままを愛してあげて。
とにかくほんの少しでも、彼の好みやセンスを変えようとしないこと。それさえ守れば、せっかくあなたが贈ったネクタイが無残に切り刻まれることもありません!
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