皆さんこんにちは。ええい、私が家元の糸井重里です。
はじめてこの連載の存在に気がついたひと握りの大衆諸君、よろしくな。
本格的に萬流コピー塾が開かれる前の、ほんのつかの間の夢が、ここに消えてゆこうとしております。二回続いた「見本版」も、これで終り。「広告学校」(雑誌・広告批評主催)の生徒諸君、ごくろうであった。君たちは、現在たいしたことはないがゆえに前途有望な若者である。足りないのは、創意と工夫と努力と体力と知識と教養と魅力と美貌と金力と財形貯蓄と不動産だけではないか。恐れることは何もない。一層の精進を期待しておるぞ。
しかしその前に第二回「コンドーム」のこぼれ投稿を拾っておこう。
・白石勝『ぬけて溜るか』(梅)
・雨宮秀樹『親父はライカのケースにしてたっけ』(梅) の二点。両人は当塾の近所に仕事場を持つ「週刊文春」とかの編集者らしい。白石君の迂回的告白体は、新しいと思った。細くても愛があればよいではないか。雨宮君は、父親の創造性に感謝すべきであろう。
さて、第三回の課題は、「ちくわぶ」である。