「ちくわぶ肌」?!
無理やりウソッパチをつくって、ドラマタイズして売ろうとしている悪い子たちもいた。しかし、どことなく可愛いから許しちゃうわ。
・玉川芳信『これは、あのおでんの中にあって、食べると幸福になるというちくわぶです』(梅)
・芳賀ひろみ『長寿村と呼ばれるこの地方では、昔から、ちくわぶを主食にしていたそうである』(梅) ……どこにそんな村がある?!
・山田真理『京子は、ねっとりと弾力のある、白い膚をしてゐた。かういふのを、俗に「ちくわぶ肌」と、言ふのだらうか。』(毒) まいった。山田君に、もうひとつ『ちくわぶや なにかなしうて なべのそこ』(梅) というのもあった。どちらも良いのだが、「ちくわぶ」の側に立って、もっと「ちくわぶ」を食べてほしいという気持になっていないのが残念である。だが、面白かった。
・天野弘子『ちくわぶを ほそく切ったらあら うどん』(梅) も、なんとかしたいという気はあるのだろうが、逃げ腰になっていることは否めない。
第一回で、晴れの(松) を獲得した
・岡部裕子は、『ちくわぶは、煮溶けて嬉しい、おでんのとろみ』(竹)を出してきた。明らかに、「ちくわぶ」の味方をしていることに読者諸君は気付かれたことと思う。しかし、まっとうすぎる弱さがあった。
こうなったらヤケだ。カタイことはヌキにして、とにかく笑っちゃったものを最後に紹介しておこう。
・下津佐勉『申しわけありませんが、私、所詮ちくわぶですし、メカニックな事はわかりません』(毒) ここまでナンセンスだと、ある種の愛情が湧いてくる。「メカニックな事は|よく《ヽヽ》わかりません」としたほうが味わい深いと、家元は考える。
コピーひとつで、商品の人気を高めるなんてことは、とても難しい。そんなことは、知っておる。しかし、その不可能に近い困難から逃げては、よいコピーは書けない。これが、今週の教訓である。
・玉川芳信『これは、あのおでんの中にあって、食べると幸福になるというちくわぶです』(梅)
・芳賀ひろみ『長寿村と呼ばれるこの地方では、昔から、ちくわぶを主食にしていたそうである』(梅) ……どこにそんな村がある?!
・山田真理『京子は、ねっとりと弾力のある、白い膚をしてゐた。かういふのを、俗に「ちくわぶ肌」と、言ふのだらうか。』(毒) まいった。山田君に、もうひとつ『ちくわぶや なにかなしうて なべのそこ』(梅) というのもあった。どちらも良いのだが、「ちくわぶ」の側に立って、もっと「ちくわぶ」を食べてほしいという気持になっていないのが残念である。だが、面白かった。
・天野弘子『ちくわぶを ほそく切ったらあら うどん』(梅) も、なんとかしたいという気はあるのだろうが、逃げ腰になっていることは否めない。
第一回で、晴れの(松) を獲得した
・岡部裕子は、『ちくわぶは、煮溶けて嬉しい、おでんのとろみ』(竹)を出してきた。明らかに、「ちくわぶ」の味方をしていることに読者諸君は気付かれたことと思う。しかし、まっとうすぎる弱さがあった。
こうなったらヤケだ。カタイことはヌキにして、とにかく笑っちゃったものを最後に紹介しておこう。
・下津佐勉『申しわけありませんが、私、所詮ちくわぶですし、メカニックな事はわかりません』(毒) ここまでナンセンスだと、ある種の愛情が湧いてくる。「メカニックな事は|よく《ヽヽ》わかりません」としたほうが味わい深いと、家元は考える。
コピーひとつで、商品の人気を高めるなんてことは、とても難しい。そんなことは、知っておる。しかし、その不可能に近い困難から逃げては、よいコピーは書けない。これが、今週の教訓である。