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糸井重里の萬流コピー塾49

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:泣き落しでせまる 赤字ネタから、行く。・佐藤年信『あなたの知らないところで損してます』(梅) 赤字赤字と叫ぶより、ずっと
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泣き落しでせまる
 赤字ネタから、行く。
・佐藤年信『あなたの知らないところで損してます』(梅) 赤字赤字と叫ぶより、ずっとリアリティがある。
・角野敦『今に、つぶれてやる……』(梅) の捨て身もなかなか迫力があった。『なんか文句あるか』では出せない訴求力がある。
これを、ソフィスティケートさせると、
・北川裕行『国鉄は過去を振り返りません』(竹) になる。このコピーは、なにか失敗した時の必殺技になる。こう言ったからって、そう簡単には周囲が許さないだろうけどね。
これでもだめなら、開きなおって、
・山村祐司『よおく分かりました。これからは儲けに走ります』(梅) ということになるのだネ。
だが、その儲け方のほうが難しいわけで、現状のまま泣きおとしを使う手もあるはずだ。
・前田修一『あなたの、|もう一乗り《ヽヽヽヽヽ》が国鉄の願い』(梅) ごはんを食べていて、「もう一口だから食べちまおう」なんて思う気持があるけれど、「もう一乗り」となると、ねえ……。
・鈴木康敬『タクシー一吐き¥5000の処、私共では、吐き放題・無料にてご奉仕中でございます』(梅) これも、わざわざ一吐きしに行く人もいないとは思うが。
どうも、本気で国鉄を救えると思っている「コピーライター」はいないようである。
あえて本気のふりをすると、こうなるのかな。
・平田智子『そうだ! 人類皆兄弟のジサマにたのもう』(梅) これは、妙に番頭さんが気に入っていたので、(梅)にした。
・河野康子『赤線を国民の力でよみがえらせよう』(梅) と、これも番頭が強く推していたが、何故だろう。
わからぬことをいつまでも考えているヒマもないので、塾生諸君の苦心の作を並べよう。
・海原瑞『戦後、買出しでお世話申し上げました、あの、国鉄です』(梅) 斜陽貴族の雰囲気さえ漂うではないか。
・津寺利嗣雄『朝、国鉄がつぶれると、あなたは会社へ行けない。夕方、国鉄がつぶれると、あなたは家へ帰れない』(梅) 津寺君、コンスタントに稼いでおるね。このコピーを読んでいると、日本国民がいかに家と会社を大事に考えているかがわかる。
日本全国を網羅している国鉄、という視点はたくさんあったが、中ではこれが秀逸であった。
・楠本明彦『野ツボの横でも走ります!』(竹) 具体的にビジュアルが浮かぶのが強い。「どうだ私鉄にマネができるか」とでも言いたそうな得意顔が、ここにはある。絵が浮かぶのが、もうひとつ。
・西尾卓矢『便器の下に大地が見える』(梅) マイナスイメージをプラスにひっくりかえす、冒険作。
一方、観念的だが面白いものとして、
・宮崎泰『乗った人には善行感を、降りた人には爽快感を』(梅) がある。いわゆる考えオチだが、高校生にしてはスルドイではないか。
そういえば、豊田市の杜若高校のある教室では、萬流の宿題を授業のテーマにしているらしい。出来のほうはたいしたことないが、感心な教育者もいるものだ。
・金塚安弘『どこで降りても駅前です』(梅) 似た発想は多かったが、これが一番スッキリしていた。
・土田寿江『別れろ切れろは民間のときに言う言葉。いまの国鉄には、いっそ死ねと言って下さい』(梅)
「婦系図」に只乗りしたな。
国鉄のキャッチフレーズに只乗りした塾生もいた。
・粟津和美『悪い日でも、旅立て!』(梅) みんなの知ってるコトバに乗っかると、効率は良いのである(が、あんまりみんながやらぬように)。
まともなものを少々。
・山野卓『少年少女よ、家出には往復切符が便利だぞ』(竹) 『だぞ』のうまさに、(竹)をやる。『です』じゃ、この優しい感じは出ない。
・毛呂一『人恋しくなったとき』(梅) この手は、わりに簡単に思いつくのだが、アイディアを文字に「整理」するセンスがとてもすぐれていたので、合格した。
しゃれててイジワルなのが、
・柿沼徳治『お静かに御乗車下さい、運転手が目を覚します』(梅)
不気味に素直な、
・岩田隆幸『山があれば穴をあけ 川があれば橋をかけ つねに直進する 一徹なこの乗り物が好きだ』(梅) なんだか、うなずいちゃうでしょ。
素直といえば、
・細谷すなお『高峰先輩、応援してます!』(餅) というのがあったが、このコは、単に東洋英和女学院の後輩であるということらしい。
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