商品研究が足らん
おや、番頭さん、そのハガキは?
「いえ、その……」
・梅原是之『この角度、想い出すなあ』
「これに、(梅)点をあげとうございます」
四十七歳の会社員……。
「いえ、その実感があって……」
じや、そうしよう。
今回は、どうも、塾生諸君の商品研究の足りなさが目立ったので、ひとつ注意をしておくことにする。
まず、アナログの時計を、イコール手巻き時計と錯覚している者が多かったということ。「時を刻む音」が「コチコチ」と聞こえたりするのはあくまでも「手巻き」あるいは「自動巻き」の特徴なのであって、アナログの特徴なのではない。現在、アナログ式の時計でも、国産の場合、ほとんどが、電池で動く方式のクォーツなのである。
それと、時計が右に廻るものであることは確かなのだが、左に廻る時計を「あり得ない」と考えている者も数多くいた。左廻りも、商品として売っているのだ(むろん、一種のジョーク商品としてではあるが、O社のSというものがそれだ)。
世の中は、進んでいる人のアタマの中よりも、進んでいたりするから、怖いのである。油断めさるなオノオノガタ。
知り合い、よその編集者、同業者、有名人などのコピーが、「じゃんじゃんボツになっておりますですね」。それは、意外と塾生全体のレベルが向上している、という現実を忘れているためであると思う。掲載されてないけどイイのが、あと五十通はあるんだもんね。
「ブルルル、なんまいだなんまいだ」
だから、五十枚だって言ったろう、番頭さん。
今週の宿題
今週は、すっごくシンプルである。懐中電灯のコピーを作っていただく。できることなら、国民一人に一個、とにかく、みんなが懐中電灯を持って歩いたりするように、するどいコピーを作ってほしい。
「それさえあれば、私もドブに落ちずにすんだのでございます」
番頭さん、あなた、もう一度お風呂に入っていらっしゃい。まだ少し、ぷーんとくるから。
「朝湯でございますね」
そうです。もうドブに落ちないように、ね(眠)。
では、家元は帰るぞ。
「いえ、その……」
・梅原是之『この角度、想い出すなあ』
「これに、(梅)点をあげとうございます」
四十七歳の会社員……。
「いえ、その実感があって……」
じや、そうしよう。
今回は、どうも、塾生諸君の商品研究の足りなさが目立ったので、ひとつ注意をしておくことにする。
まず、アナログの時計を、イコール手巻き時計と錯覚している者が多かったということ。「時を刻む音」が「コチコチ」と聞こえたりするのはあくまでも「手巻き」あるいは「自動巻き」の特徴なのであって、アナログの特徴なのではない。現在、アナログ式の時計でも、国産の場合、ほとんどが、電池で動く方式のクォーツなのである。
それと、時計が右に廻るものであることは確かなのだが、左に廻る時計を「あり得ない」と考えている者も数多くいた。左廻りも、商品として売っているのだ(むろん、一種のジョーク商品としてではあるが、O社のSというものがそれだ)。
世の中は、進んでいる人のアタマの中よりも、進んでいたりするから、怖いのである。油断めさるなオノオノガタ。
知り合い、よその編集者、同業者、有名人などのコピーが、「じゃんじゃんボツになっておりますですね」。それは、意外と塾生全体のレベルが向上している、という現実を忘れているためであると思う。掲載されてないけどイイのが、あと五十通はあるんだもんね。
「ブルルル、なんまいだなんまいだ」
だから、五十枚だって言ったろう、番頭さん。
今週の宿題
今週は、すっごくシンプルである。懐中電灯のコピーを作っていただく。できることなら、国民一人に一個、とにかく、みんなが懐中電灯を持って歩いたりするように、するどいコピーを作ってほしい。
「それさえあれば、私もドブに落ちずにすんだのでございます」
番頭さん、あなた、もう一度お風呂に入っていらっしゃい。まだ少し、ぷーんとくるから。
「朝湯でございますね」
そうです。もうドブに落ちないように、ね(眠)。
では、家元は帰るぞ。