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歌月十夜03

时间: 2019-11-27    进入日语论坛
核心提示:*s3□遠野家居間着替えを済ませて居間に行くと、例によって例の如く秋葉が紅茶を飲んでいた。【秋葉】 中庭を眺めていた秋葉が
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*s3
 
□遠野家居間
着替えを済ませて居間に行くと、例によって例の如く秋葉が紅茶を飲んでいた。
【秋葉】
 中庭を眺めていた秋葉が視線を向けてくる。
【秋葉】
「おはようございます兄さん。今朝は調子がよさそうで良かったですね」
満足げなその笑みは、ようするに今朝は珍しく早いんですね、という言葉の裏返しなんだろう。
「ん、ハオ」
よっ、とばかりに挨拶をして食堂に向かう。
【秋葉】
「———訂正します。今朝もいつも通りですね兄さんは。なんですか、その失礼な挨拶は」
じろり、と非難の目を向けてくる秋葉。
……残念。たった二文字に込められた深い深い親愛の情は理解されなかったようだ。
「失礼じゃないぞ。いつもいつもおはよう、なんて挨拶じゃつまらないだろ。だからこう、今日は趣向をこらしてネイティブな感じで攻めてみたんだよ」
【秋葉】
「へえ。私には手抜きにしか聞こえなかったけど、兄さんがそう言うのでしたらそうなんでしょうね。
そういう事でしたら私も明日から同じ挨拶をさせていただきますけど、よろしいですか?」
「おう、そんなの望むところ—————」
と言いかけて、秋葉が陽気に挨拶をする姿を想像してみる。

「————————」
なんか、それこそ精神衛生上よろしくない気がする。朝っぱらからそんなミスマッチなものを見せ付けられたら、それこそ貧血で倒れかねない。
「………いや、やっぱりやめよう。挨拶っていうのは礼節の表れなんだなって実感しました。そういうわけなので、今後は自分も気をつけます」
【秋葉】
「解ってくだされば結構です。兄さん、何度も言っているコトですが、朝からあまりつまらない事を言わせないでくださいね」

秋葉は優雅に紅茶を飲む。
結局早起きしようが何をしようが、遠野家の朝の風景は変わらない。俺も秋葉もこんなやり取りには慣れてしまっている。
だからこれも、いつも通りの朝といえばいつも通りの朝だった。
 
□遠野家1階ロビー
支度を済ませてロビーに出る。
時刻は七時になったばかり。いつもより余裕がある分、何処かに寄って行く事もできそうだ。
さて、それじゃあ————�
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