□教室
ホームルームが始まった。
教壇には担任の国藤教諭がいる。出席をとった後、今日一日の連絡事項が流れていく。
とりわけ大きな変化はない。
平穏な一日は、こうして普段通りに始まった。
教壇には担任の国藤教諭がいる。出席をとった後、今日一日の連絡事項が流れていく。
とりわけ大きな変化はない。
平穏な一日は、こうして普段通りに始まった。
□教室
昼休みになった。
とたんに教室は慌ただしくなり、生徒の大半は食堂へと移動していく。
昼休みになった。
とたんに教室は慌ただしくなり、生徒の大半は食堂へと移動していく。
【有彦】
「遠野、今日のメシはどうするん?」
いつから居たのか、目前にはお腹を空かせた有彦が。
「どうしよっか。そういうおまえはどうするつもりだよ」
「オレ? オレはパン食。遠野が食堂で食べるってんならここでお別れだな」
「そうか。なぜか無性に食堂で食べたくなってきたところだけど……」
いつから居たのか、目前にはお腹を空かせた有彦が。
「どうしよっか。そういうおまえはどうするつもりだよ」
「オレ? オレはパン食。遠野が食堂で食べるってんならここでお別れだな」
「そうか。なぜか無性に食堂で食べたくなってきたところだけど……」
残念ながら食堂のメシは高いのだ。昼飯代にもらっている五百円を有効利用するならパン食にして中庭で食べるか、茶道室で先輩にお弁当を恵んでもらうかなんだけど————
【有彦】
「ははあん、せこいコト考えてるだろ遠野。さすが小学生で十万円まで貯金した男、節約が板についてるねえ」
「…………む」
なんか頭にきた。先輩も中庭もいいけど、今日ぐらいは食堂でカツ丼を食べたい気分。
くそ、こうなったら——�
なんか頭にきた。先輩も中庭もいいけど、今日ぐらいは食堂でカツ丼を食べたい気分。
くそ、こうなったら——�