返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

歌月十夜46

时间: 2019-11-27    进入日语论坛
核心提示:*s52□教室 うむ、唐突に理由もなく翡翠や琥珀さんの顔が見たくなってきた。そういうわけで一刻も早く屋敷に帰ろう。□校門前□
(单词翻译:双击或拖选)
*s52

□教室
 うむ、唐突に理由もなく翡翠や琥珀さんの顔が見たくなってきた。
そういうわけで一刻も早く屋敷に帰ろう。

□校門前
□分岐路
街の中間地点である交差点を過ぎた頃、ばったりと有彦に遭遇した。
【有彦】
「お? 今日は寄り道せずに帰るのか遠野」
「まあな。そういうおまえは今から駅前か」
「ん、ちょっと買い物。まとめ買いするんで安いところ行こうと思ってな」
 有彦のところはお姉さんと二人きりなので、食材の買い物は有彦が担当しているという。
お姉さんから渡された一ヶ月の生活費をやりくりした分だけ有彦が潤うという、主婦育成のための優れたシステムだ。
「そっか。ま、頑張ってデパート回りをしてくれ」
【有彦】
「あいよ。……って、そういえばさ遠野。ちょっと前にオマエに似たヤツが街をうろついてたって話あっただろ」
「———————————」
それは一年前の出来事だ。
シキという依り代を持った、ロアという吸血鬼がいた頃の話————
「————さあ。有彦からそういう話を聞くのは初めてだけど」
「……そうか。ま、どうってコトないんだけどな。姉貴がよ、ついこの間夜の街で有間のそっくりさんを見た、とか言ってたんだ。姉貴曰く、昔の遠野みたいだった、とかなんとか」
「ふうん。イチゴさん、あいかわらず生活スタイルは夜行性なんだ」
【有彦】
「その通り! ふふふ、夜じゃねえと本調子にならないのは乾家の遺伝なのだー」

陽気に言って、それじゃあな、と有彦は大通りへと消えていった。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%