□マンションキッチン
一瞬、アルクェイドがいない隙に屋捜しをするのはどうか、なんていう邪な考えが浮かんだ。
あれから一年、何もなかったこの部屋にも少しずつではあるが調度品が増えている。今のアルクェイドがどんな趣味に目覚めたのか知りたい、というのは純然とした知的好奇心の働きだろう。
あれから一年、何もなかったこの部屋にも少しずつではあるが調度品が増えている。今のアルクェイドがどんな趣味に目覚めたのか知りたい、というのは純然とした知的好奇心の働きだろう。
「———バカか俺は。そんなのアルクェイドがいる時でも出来るじゃないか」
だいたい主人の留守中に部屋を調べるなんてのは失礼だし、なによりここはアルクェイドの部屋だ。それこそ死に直結するようなワナがしかけられていてもおかしくはない。
だいたい主人の留守中に部屋を調べるなんてのは失礼だし、なによりここはアルクェイドの部屋だ。それこそ死に直結するようなワナがしかけられていてもおかしくはない。
「帰ろ帰ろ。帰って琥珀さんにたいやきを作ってもらうのだ」
甘い物を連想して甘い誘惑をバッサリと切り捨てる。
あ、なんか本気でたいやきが食べたくなってきた……。
甘い物を連想して甘い誘惑をバッサリと切り捨てる。
あ、なんか本気でたいやきが食べたくなってきた……。