□マンションキッチン
箪笥の中身ですか。
それはもちろん台所の箪笥、なんていう当たり障りのないオチではなく、衣類が収納されている箪笥の中身なのですね。
箪笥の中身ですか。
それはもちろん台所の箪笥、なんていう当たり障りのないオチではなく、衣類が収納されている箪笥の中身なのですね。
□アルクェイドの部屋
そういうわけで部屋にやってきた。
箪笥は目の前にある。
アルクェイドが帰ってくる気配もないし、とりあえずこの一年間でどれだけ彼女のセンスがあがったのか調べさせていただきたく思います、まる。
箪笥は目の前にある。
アルクェイドが帰ってくる気配もないし、とりあえずこの一年間でどれだけ彼女のセンスがあがったのか調べさせていただきたく思います、まる。
「……やっぱり本命は一番下かな」
最下段の引き出しに手をかける。
ご馳走は最後にとっておくべきだろうが、いつアルクェイドが帰ってくるか判らない状況なので悠長なコトは言ってられない。
最下段の引き出しに手をかける。
ご馳走は最後にとっておくべきだろうが、いつアルクェイドが帰ってくるか判らない状況なので悠長なコトは言ってられない。
がたん、ごそごそ。
引き出しを引いて中身をあさる。
「—————フ」
狙い的中。自分でも恐くなるぐらい完璧だ。
「—————フ」
狙い的中。自分でも恐くなるぐらい完璧だ。
「なんだ、あんまり普段と変わらないじゃないか……って、きらーん!」
がさごそ。
丸まっている下着の中、一際目立つのを手にとってびょいーんと伸ばしてみたり引っ張ってみたり。
がさごそ。
丸まっている下着の中、一際目立つのを手にとってびょいーんと伸ばしてみたり引っ張ってみたり。
「うーん、ゴールドの下着はどうかと思うなあ、個人的に」
そうは言いつつ、口元は緩んでいる。
そうは言いつつ、口元は緩んでいる。
そりゃあ普通の子には似合わないだろうけど、コレはコレでゴージャスでいいかもしんな——�
「オマエ、ソレ楽シイカ」
「ああ、実にドキドキするね」
サラッと答えて、さあーっと血の気が引いていった。
「オマエ、ソレ楽シイカ」
「ああ、実にドキドキするね」
サラッと答えて、さあーっと血の気が引いていった。
□アルクェイドの部屋
「——————誰だ!?」
咄嗟に振り返る。
……って、いつのまにか部屋は暗くなっていて、フローリングの床の上には
咄嗟に振り返る。
……って、いつのまにか部屋は暗くなっていて、フローリングの床の上には
【黒豹】
こんなヒトが構えてました。
こんなヒトが構えてました。
「殺るジャンキー」
かぷ。
問答無用で噛み付いてくる黒豹。
問答無用で噛み付いてくる黒豹。
「く——————こんな、門番を」
用意しているなんて、アルクェイドはおっかないなあ。
「あの、ところでなんか本気で死にそうなんですけど、俺」
「オレ、抹タナ死」
用意しているなんて、アルクェイドはおっかないなあ。
「あの、ところでなんか本気で死にそうなんですけど、俺」
「オレ、抹タナ死」
かぷかぷ。
黒豹の牙は首の肉ばかりか骨まで砕いた。
うわあ、こりゃ冗談じゃすまないじゃん……!
「———————まじ?」
呟いた時には遅かった。
俺は金のぱんつを握ったまま、怪しい言葉遣いをする黒豹にかぷかぷされてしまった。