□校門前
そうだな。
もう夕方だし、この時間に行けばアルクェイドも起きてるだろう———
もう夕方だし、この時間に行けばアルクェイドも起きてるだろう———
□アルクェイドの部屋
【アルクェイド】
「いらっしゃい志貴。今ね、そろそろ来る頃かなって話してたとこなんだ」
アルクェイドは黒猫を抱きかかえている。
「————————」
瞬間、目の焦点が黒猫へと絞られていった。
「アルクェイド。その、黒猫」
ぽかん、と口をあけて黒猫を指差す。
【アルクェイド】
「いらっしゃい志貴。今ね、そろそろ来る頃かなって話してたとこなんだ」
アルクェイドは黒猫を抱きかかえている。
「————————」
瞬間、目の焦点が黒猫へと絞られていった。
「アルクェイド。その、黒猫」
ぽかん、と口をあけて黒猫を指差す。
と、黒猫は鳴き声もあげずアルクェイドの手から離れ、窓から外へ出ていってしまった。
【アルクェイド】
「もう、志貴が指をさしたりするから逃げ出しちゃったじゃない。猫はね、慣れてない相手と目が合ったり指を向けられたりするのを嫌がるのよ」
「……そっか。悪い事したな、そりゃ」
「もう、志貴が指をさしたりするから逃げ出しちゃったじゃない。猫はね、慣れてない相手と目が合ったり指を向けられたりするのを嫌がるのよ」
「……そっか。悪い事したな、そりゃ」
【アルクェイド】
「んー、そこまで落ちこまなくてもいいけど。あの子、わたしにもあんまり懐いてないから」
言って、アルクェイドはあっさり黒猫の話を止めてしまった。
言って、アルクェイドはあっさり黒猫の話を止めてしまった。
【アルクェイド】
「それで? 何か話があったんでしょ、志貴?」
「あ——————いや」
別段目的があってやってきた訳ではない。
訳ではないけど、言われてみると——�
「それで? 何か話があったんでしょ、志貴?」
「あ——————いや」
別段目的があってやってきた訳ではない。
訳ではないけど、言われてみると——�