……そんなワケで映画館プラネタリウムの手伝いをする事になった。
映画館の手伝いとは、イコールでとても暇という事だ。
フィルムの交換と席整理のアナウンスがおもな仕事。
映画後のプラネタリウムのナレーションは女子が行うので、自分はぼけーっとスクリーンを眺めているだけだった。
映画館の手伝いとは、イコールでとても暇という事だ。
フィルムの交換と席整理のアナウンスがおもな仕事。
映画後のプラネタリウムのナレーションは女子が行うので、自分はぼけーっとスクリーンを眺めているだけだった。
————貴様、我らを裏切るというのか……!
お。本編が終わった後の予告編が始まった。
スクリーンにはいかにもお貴族さまといったおしゃれな男性が体中を撃ち抜かれて悶絶している。
————世迷い事を。
元より、我らに信頼などあるまい。
元より、我らに信頼などあるまい。
ガウンガウン。
炸裂するショットガン。吹き飛ぶお貴族さまの顔。瞬間、バァーと飛び散っていく鳥、鳥、鳥。
……うーん、こういうのって普通コウモリとかが飛び散るんじゃなかったっけ?
炸裂するショットガン。吹き飛ぶお貴族さまの顔。瞬間、バァーと飛び散っていく鳥、鳥、鳥。
……うーん、こういうのって普通コウモリとかが飛び散るんじゃなかったっけ?
———それで。何のために復讐をする、吸血鬼。
場面一変。
場末の宿屋の一室で、根性がひん曲がったような青年が声をかける。
声をかけられた男は少しだけ間をおいて、さあ、と答えた。
場末の宿屋の一室で、根性がひん曲がったような青年が声をかける。
声をかけられた男は少しだけ間をおいて、さあ、と答えた。
———知らない。それは、考えてはいけない事だ。
バタン、と扉が閉められる。
根性がねじ曲がったような青年はつまらなそうな目をした後、手にしたナイフを画面に向かって投げつける。
シュッ、ズドン。
画面に暗幕が下りて、2Day、なんてタイトルが入ったり。
———複製機と同じだよ。一番初めの物以外は精度が落ちるんだ。それはヤツらとて例外ではない。
最も若い祖、南京錠のようなモノが口を利いている。
対峙している者はいない。
南京錠が話をしている時点でおかしいのだから、まあ、話を聞く相手なんかいるワケがないってコトか。
———つまり他の真祖はみんな出来損ないなんだ。真の祖なら唯一でなければいけないだろ? なにしろさ、ヤツは自ら究極の一を名乗ったんだから。
———これは、まんまと嵌められたようですね。
神父服の男性が呟く。
その前には同じくカソックの女性が一人。
———私を含めて祖は六人。条件付けも素晴らしい。 これならば———六王権が発動する。
ゴオー、とか黒い風が吹き荒れて画面はまた一変。
なにやらごにょごにょと細かい文字が浮かんだ後、バーン!と派手に映画のタイトルが浮かび上がる。
なにやらごにょごにょと細かい文字が浮かんだ後、バーン!と派手に映画のタイトルが浮かび上がる。
あのスチャラカ伝奇がデタラメ度を増して帰ってくる!
覚悟はいいか! 今度のプレイ時間は一ヒロインあたり二十時間、総プレイ時間は推定百時間!
さあ、君も小さなメダルを集めまくれ!
覚悟はいいか! 今度のプレイ時間は一ヒロインあたり二十時間、総プレイ時間は推定百時間!
さあ、君も小さなメダルを集めまくれ!
月姫2/The Dark Six
製作予定、まったくなし!
じゃじゃじゃじゃーん、と決めの音楽が流れて映像は止まった。
午後の第一公演が終わってお客さんが入れ替えられる。
「…………はあ」
放映はあと二回。退屈なのはいなめないけど、こうしてのんびりと後夜祭を待つのもそう悪くはなさそうだ。
午後の第一公演が終わってお客さんが入れ替えられる。
「…………はあ」
放映はあと二回。退屈なのはいなめないけど、こうしてのんびりと後夜祭を待つのもそう悪くはなさそうだ。
……けど知らないからな、またこんなかってな真似やっちゃって……。