—————殺った………!
神速でたたらを踏む体を立て直し、ためらう事なくヤツの心臓めがけてナイフを突き出す……!
噴き出す鮮血。
「———————ひ」
口元が笑いに歪む。
本当に、なんて呆気ない。
本当に、なんて呆気ない。
「—————ひひ、ひひひ」
こんなの、初めからどうってコトなかったのか。
ヤツは、無造作に残った左手で、突き出した俺の腕を掴み。
ヤツは、無造作に残った左手で、突き出した俺の腕を掴み。
「—————ひゃはははははは!」
一瞬にして、握りつぶした。
□七夜の森
「はは————ははは、は、ぁ————」
肘から先、もう存在しない腕を引いてよろめいた。
ドロドロとこぼれていく。
いまや巨大なホースと化した左腕は、凄まじい勢いで体の中身を噴出している。
肘から先、もう存在しない腕を引いてよろめいた。
ドロドロとこぼれていく。
いまや巨大なホースと化した左腕は、凄まじい勢いで体の中身を噴出している。
【コウマ】
「———————————」
錯乱する遠野志貴へ、ヤツは容赦なく腕を突き出した。
掴まれた頭の末路はこの通りだ。
ヤツの五指は、まるで空気を握るかのようなスムーズさで、止まることなく俺の頭蓋を粉砕し脳漿を噴出させ脳味噌を圧縮した。
掴まれた頭の末路はこの通りだ。
ヤツの五指は、まるで空気を握るかのようなスムーズさで、止まることなく俺の頭蓋を粉砕し脳漿を噴出させ脳味噌を圧縮した。
————酷い結末だ。
だが、一つだけ喜ばしいコトがあった。
それはあんまりに瞬間だったため、まったく痛みを感じなかったということだ————
だが、一つだけ喜ばしいコトがあった。
それはあんまりに瞬間だったため、まったく痛みを感じなかったということだ————