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私の部屋に水がある理由18

时间: 2019-12-07    进入日语论坛
核心提示:やっとおわったついに最終回。一年って早い! 小井編集長やとがしに迷惑かけどおしのこの一年。少年Fはさぼっていたので除く。
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やっとおわった

ついに最終回。一年って早い! 小井編集長やとがしに迷惑かけどおしのこの一年。少年Fはさぼっていたので除く。だいたいなー最終回になって「頭髪に関するアンケート」なんて送ってきたっておせェんだよ。でもまあ、小井編集長や青年Kと会えたのはよかった。またみんな遊ぼうね。
さて、何書こう。すでに少年Fは、
「今日原稿入らないとこのページ広告になっちゃいますう」
と泣いている。どーせばれるから言うけど、十二、十三日とビブラストーンの名古屋・大阪ライブの追っ掛けに行ってたのは私だ。十四日は大槻ケンヂくんと筋少が名古屋ライブだったのでそこにも寄ってきちゃった。大阪の二十二歳の新BF、サマンサ三吉の顔も見てきたし、バッテリーはすっかり緑ランプよ。それにしては仕事が遅いか? 遊んでばかりいるからなー。
六月は生まれて初めて落語をやったり、ビブラファミリー・バンド、Men’s5(メンズファイブ)とライブやって打ち上げでカラオケやって騒いだり、バス一台借りてバスガイド付きで三保に水族館&そこらへんの博物館全部見るツアーやってた。Men’s5は面白いぞ! 男の子たちなら誰でも、身や心に覚えのある情け無さの数々を明るく歌って笑わせてくれる。ニューハーフになった幼なじみに迫られるほろ苦いデュエット名曲『サンディー』はすでにデビュー前から「はやくカラオケで歌わせてくれ!」と声があがってるくらい。次のライブは八月六日の渋谷クアトロだけど、間に合うのかなこれ。『Gainer』って発売日いつだか知らないのよ、あたし。月初めってのだけはわかるんだけどさ、だってまだ前の住所から回ってくんだもん、いくら事務所移転通知出しても。引っ越ししたの去年の十一月だよ。こら少年F。困ったちゃんシール貼っちゃうぞ。何、マガジンハウス刊『今月の困ったちゃん』を知らない? 少年Fは今すぐ買って読みなさい。困ったちゃんシールは小井編集長にあげとくから。あたしも編集長からおでこに貼ってもらうからさ、おそろいで。トホホ。
ところで、三保バスツアーには親友水島裕子姉妹、こないだ三保でロケしたのに水族館にもどこにも入れなかったからくやしいから来たってのが可愛い鶴見辰吾くん、ギャンブル漫画の女王西原理恵子、人気漫画家山本直樹、最近漫画家というにはあまりにも怪しくなってきたフジテレビ深夜『五コマくん』のレギュラー、タナカカツキ、新進漫画家おおひなたごう&青木光恵って書くとまるでアベックみたいだな、担当編集者というよりほとんど遊び仲間のジャックポット米田チケ、ヤマトタケシの友人雄ちゃんら、総勢四十二人で行った。とがしはその数日前に、ゲイの友人たちとタイにゴルフツアーに出かけていたので、お尻が痛くて来れなかったという。えっ違う? そうだって聞いたけどな。
この「バスで水族館ツアー」は去年もやったんだけど、いつも「どういう団体なのこれ」ってガイドさんや周りの人が困ってるのが面白い。東海大付属水族館では、水族館の人のご厚意で水族館の裏まで案内していただいた。人体科学館も良かったなあ。秘宝館ノリで楽しめていつのまにかお勉強にもなってさ。みんな巨大クチビルのトンネルから入って、最後は肛門から出るんだぞー。当然「それぞれのウンコ芸」とか始まっちゃって。昨日も「宿便」と言いながら腸の壁に張りついていた山本直樹さんの写真が出来てきて、笑い転げちゃったよ。
七月三日には、立川談志さんと、岸田秀さんのゼミに潜入。私と同じくフロイト派やユング派でなく「岸田秀派」の山本直樹、米田チケらも一緒だ。潜入と言っても、和光大学って、すごくオープンな校風で、いろんな人が来ている。お題は、談志さんのために用意されたかのような「フェミニズム」。「言葉の中に見られる女性差別。そして、それをどうすればいいのか」についてレポートする女生徒に、いつも変わらぬおだやかな表情で「どうなのかねえ」と思いを巡らす岸田秀先生(この対応でも分かるように、この先生の頭の中には、俺は先生なんだから多少知らないことがあっても知ったかぶりしとかなくてはという考えが存在しないのだった)。それに対して、「落語にこういう話があってね」とときおり例を出して語る談志師匠。以前、談志さんに言われて、秀さんと談志さんを会わせる席をセッティングした時もこうだったけど、秀さんが心理学のお話をすると、談志さんがそのことを落語で出してくる、っていう、わーこんなのあたしらだけで聞いてていいのお、おいし過ぎだよー誰かビデオソフトにしてくれー的状況。次の号の『ガロ』で合作したテディボーイ漫画家、中村光信にも、
「春菊さんって笑って死ぬんでしょうねえ」
と言われた。わははは。ほんとにその通りだわ。
でもほんと、秀さんの話はいつ聞いても面白い。秀さんはしらふでも酔っぱらっているような人でもあり、酔っぱらってても深い話を平気でする人でもある。女性差別に対する秀さんの考えはこうだ。男も女も、最初にその人間を支配するのは母親だ。一人立ちする為にはその母親の上に立つ、ということをしなければならない。だから男はどうしたって女性を差別しなきゃいけない宿命なのだ、それが出発点なのだから(これ、だいぶあたしの言葉に変わっちゃってるので、『Gainer』読者のみんなはちゃんと秀さんの本を読んでね)。とまあそういうことなんだけど、その女性差別をなくすにはどうしたらいいか。例えば父親も育児に参加するとかね。そこで談志さんの「待った」。「差別だかなんだかしんねえが、そんなもん無くなったら、男ァ勃《た》たねえじゃねえか。人間生まれなくなんだぞ、それをどうすんだ」
最後にちゃんと大テーマが出たざんすね。『Gainer』読者の男の子たちよ。あたしはこの一年、君たちを励ましてくれと言われつつ、ほとんど日記的駄文を書いてきたわけなんだけど、もともとあたしは君たちを励ますのも叱るのもやなんだわ。あたしったら、無責任だからさ。そのうち何とかなるだろう! これでいいのだ! それもまたよし! 調子悪くてあたりまえ! グッバイ!!
最後に一年間私の遅い原稿にパワフルなイラストを描いてくれた親友とがしにサンクス。あんたがつきあってくんなかったらゼッタイ一年もたなかったわ。この恩は、最低二年は忘れません。
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