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日本むかしばなし集126

时间: 2020-01-30    进入日语论坛
核心提示:豆子《まめこ》ばなしむかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。朝早くおきて、おばあさんは、家の中を
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豆子《まめこ》ばなし

むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。朝早くおきて、おばあさんは、家の中を、おじいさんは、土間を、そうじしていました。すると、豆が一つ、コロコロところがって、土間に落ちてきました。
「ばあさん、ばあさん。豆が一つ、ころがってきたが、畑にまいて千つぶにしようか、うすにひいて、きな粉《こ》にしようか。」
おじいさんが、豆をひろって、そう相談《そうだん》しました。
ところが、豆は、また、ポロッと、ゆびのあいだからこぼれて、コロコロ、コロコロところがって、土間のかたすみのネズミの穴《あな》にはいりました。
「これはしまった。せっかく拾った豆をなくしてしまった。ばあさん、ばあさん、早く、おのを持ってきておくれ。」
おばあさんが、おのをとってくると、おじいさんは、おので、ネズミの穴を掘《ほ》りはじめました。穴は、いがいに大きくて長く、穴にそって、深く掘っていくうち、おじいさんは、だんだん、奥《おく》の方へはいっていきました。
じいがころがした豆つぶ一つ
知らねえか 知らねえか
じいがころがした豆つぶ一つ
見なかったか 見なかったか
そういいながら、奥へ奥へとはいっていきますと、そこに、石の地蔵《じぞう》さまが立っていました。
「もしもし、お地蔵さん、お地蔵さん。じいがころがした豆つぶ一つ、ごらんになりませんでしたか。」
「見た、見た。見たは見たが、じつは、おれがひろって、食べてしもうた。」
「そうですか、それはようございました。では、さようなら。」
そういって、おじいさんが、帰ろうとすると、お地蔵さんが、きのどくがって、
「じいさん、じいさん、ちょっとお待ち。きのどくしたから、なにかしてあげよう。」
そういって、おじいさんに、話して聞かせました。
「じいさんや、これから先へ行くと、赤い障子《しようじ》がたっている。そこでは、ネズミが集まって、およめとりのしたくをしている。だから、そこへ行ったら、うすつきのてつだいでもしてやるといい。それから、もっと奥へ行くと、こんどは、黒い障子がたっている。そこでは、鬼どもが集まって、ばくちを打っている。こんどは、オンドリの鳴《な》くまねをするのじゃ。すると、鬼が、びっくりして逃《に》げだすから、あとに残したお金を、もらってくるといいぞ。」
おじいさんは、
「お地蔵さま、ありがとうございました。」
と、お礼をいって、奥の方へすすんでいきますと、赤い障子がたっていました。
「はい、ごめんなさいよ。」
というと、なかから、ネズミの娘が出てきて、
「おじいさん、なんのご用ですか。」
「いや、こっちに、およめとりがあると聞いたので、うすでもついて、てつだってあげようと思って、やってきました。」
「それは、よいところに来てくださいました。早くはいって、助けてください。」
家にあがりますと、じつに、なんともりっぱなかまえで、一の座敷《ざしき》には、朱《しゆ》ぜん、朱わん、からかね火ばちが、二の座敷には、絹《きぬ》の小そでの衣装《いしよう》が、ずらっとならび、三の座敷では、おおぜいのネズミどもが、うすにこがねをいれて、ジャクリ、ジャクリと、ついていました。
よいとさのやえ
にゃごという声
聞きたくねえじゃや
そう、うたいながら、さかんに、うすをついております。おじいさんは、さっそく、そのうすつきのてつだいをしました。ネズミどもは、とても喜んで、うすつきがすむと、絹の小そでを、たくさんくれました。
おじいさんが、そこから、また、ずっと奥へ行きますと、黒い障子がたっていました。のぞいてみると、おおぜいの鬼どもが、ビッタクタ、ビッタクタと、ばくちを打っていました。おじいさんは、鬼にわからぬよう、そうっと屋根裏《やねうら》にあがりました。そして、夜中になると、そこにあった箕《み》をとって、バタバタバタッとたたき、
ケケロウ
と、ニワトリの鳴くまねをしました。
鬼どもは、はっとしたようすで、
「ありゃあ、一番どりだ。」
と、いいました。
おじいさんは、また、しばらくすると、箕を、バタバタバタッとたたいて、
ケケロウ ケケロウ
と、やりました。
鬼どもは、
「もう、二番どりだ。」
と、いいました。しばらくたって、また、おじいさんは、箕を、バタバタバタッとたたきました。
ケケロウ ケケロウ ケケロウ
「や、や、三番どりだ。夜があけたら大へん。」
鬼どもは、あわてふためいて、ぜにをそこらにとりちらかしたまま、われ先にと、どこかへ逃げてってしまいました。鬼がいなくなったのを見すまして、おじいさんは、屋根裏から、そろそろおりてきました。
そして、そこらにぶちまけたり、盛《も》りあげたりしてあるお金を、どっさり集めて、もときた穴をくちのほうへひっかえして行きました。
おじいさんは、おばあさんには、ネズミにもらった絹の着物を着せ、お金はますに入れて、一ぱい、二はいと、はかって、ふたりとも大喜びでした。
すると、そこへ、となりのおばあさんが、カランコロンと、げたの音をさせて、
「火を貸してください。」
と、やってきました。
「あれまあ、おまえさんたち、いつのまに、そんなお金持になったのかね。」
と、目をまるくして、たずねました。
おじいさんは、ありのままを話して聞かせました。
「なんとまあ、うらやましい話だろう。うちでも、ひとつ、そのようにやってみよう。」
となりのおばあさんは、そういって、大急ぎで帰りました。さっそく、おじいさんに、お話をして、ふたりでいっしょに、土間と家をそうじしました。しかし、すみからすみまで、はいてはみましたが、豆つぶはころがりでません。
そこで、おじいさんは、大きな声で、
「ばあさん、たわらから、豆をひとつかみ、持ってこう。」
そういって、それを、土間のすみのネズミの穴にぶちこみました。それから、おので、ガッチラ、モッチラ、土を掘って、穴のなかにはいっていきました。すると、ばあさんが聞いてきたとおり、穴の道ばたに、石地蔵が立っていました。
「地蔵さん、地蔵さん。ここに、豆つぶひとつ、ころがってこなんだか。」
「ああ、来た来た。しかし、おれがくった。」
すると、おじいさんは、おこって、
「なんてことをいう地蔵だ。ひとの豆をくったりして、ひどいじゃないか。そのかわり、おれに、お金と絹の着物をよこせ。」
お地蔵さんは、にがい顔をして、それでも、前に教えたとおり、話してくれました。
おれの豆を だれがぬすんだ
おれの豆の 代よこせ
おじいさんは、そう、うたいながら、だんだん奥へやっていきますと、赤い障子がたっていました。
よいとさのやえ
にゃごという声
聞きたくねえじゃや
そう、うたいながら、ネズミたちが、ジャクリ、ジャクリと、うすでこがねをついております。座敷には、赤い着物やら、朱ぜん、朱わん、からかねの火ばちなどが、たくさんならんでおります。欲《よく》ばりなおじいさんは、それが、みんなほしくなりました。そこで、ネコの鳴きまねをしたら、とれるかもしれぬと思って、
ニャゴー ニャゴロー
と、やりました。
すると、今まであかるかったその家が、パタッと、あかりをけしたように暗くなり、それといっしょに、なにもかも、きえてなくなりました。どうしたことだと思いながら、おじいさんは、手さぐりでネズミの家からはいでて、穴の道を、もっと奥の方へ行きますと、黒い障子がたっていました。
のぞいてみると、鬼どもが、おおぜいで、ばくちを打っています。
——しめたっ。地蔵から聞いたのは、このことだな。
と思い、鬼どもに気づかれぬように、そうっと、屋根裏にかくれました。そして、そこにあった箕をたたいて、
「はあー、一番どりい。」
と、大声でどなりました。
鬼どもは、びっくり、
「ありゃなんだ。」
すると、また、バタバタッと、箕をたたいて、
「はあー、二番どりい。」
と、どなりました。
鬼どもは、また、びっくり、
「なんだ、なんだ。」
と、さわぎました。
これを見ると、おじいさんは、こんどこそ、鬼どもをたまげさせて、逃げさしてやろうと、ますます大声を出して、
「はあー、三番どりい。」
と、どなりました。
すると、鬼どもは、
「あれは、昨夜、おれたちをだまして、金をかっさらっていったやつだ。今夜も来ている。それ、つかまえろっ。」
そういいながら、ドヤドヤと、屋根裏にあがってきました。
ところが、鬼どもは、あんまり大急ぎであがったので、かぎに鼻の穴をひっかけ、宙《ちゆう》にぶらさがって、手足を空《くう》にもがいている者などがあります。
それをみたおじいさんは、おかしくって、エッヘ、エッヘと笑いました。鬼どもは、いっそうおこって、
「このじじい、逃がすな。」
と、ひっつかまえると、ふんだりけったり、いたいめにあわせました。
おじいさんは、からだじゅう、きずだらけ、血《ち》だらけになって、オイオイ泣きながら、穴からはいだしました。
家のなかで待っていたおばあさんは、これを、ちらっとみて、
「あれあれ、おらちのじいさんは、赤い絹の小そでを着て、あんな歌をうたってくるわ。」
と、自分のぼろ着物はいろりで燃《も》やし、はだかになって待ちかまえていました。そこへ、おじいさんがはいってきました。
よく見ますと、血だらけになって泣いていますので、おばあさんは、びっくりしてしまって、いっしょに、オイオイ泣いてしまいました。
ひとまねしたり、欲ばりしてはいけません。
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