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「まさか」の人に起こる異常心理21

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:少年Aの精神鑑定 二人の精神科医による精神鑑定は、脳検査をはじめとする各種医学的検査、心理検査、十二回にわたるインタビュ
(单词翻译:双击或拖选)
少年Aの精神鑑定

 二人の精神科医による精神鑑定は、脳検査をはじめとする各種医学的検査、心理検査、十二回にわたるインタビュー(面接)などの結果として、九七年十月二日に神戸家裁に提出された。
鑑定書は、一八〇ぺージに上る全十一章から成る前文と二ページの主文から構成されている。私はこれはたいへんな力作だと思う。力作というわけはその背後に大いなるご苦労がひそんでいると思うからだ。そのご苦労についてはあとでふれようと思うが、Aの家族歴、発達・育成、生活歴、非行の状況、心理テスト所見、精神医学的考察など詳細な論述がなされている。最も注目されるのは動機であり、鑑定書は次の五つをあげている。「未分化な性衝動」「攻撃性」「サディズム」「直感像素質者」「虚無的独我論」だ。
正常な分化による性衝動は異性に向けられるのが普通であるが、Aの場合は性衝動の対象が女性ではなく、別の対象に向けられた。それが少年の激越な攻撃性と結合して、対象を抹殺したいというサディズムが形づくられた。性的サディズムだ。
Aはホラー映画の流血シーンや、人体をズタズタに切り裂くシーンを見て、性衝動に駆られた。問診の中でも、Aは「こうした自己の性癖を当然のこと、他人も同じような性癖を持っていると思っていた」と述べているという。
攻撃性は彼の生活歴から形成されたと述べているが、これはさもありなんと思う。つまり、家庭に温かさが欠如し、親の愛情の乏しい環境、親の偏愛傾向の中で、弟をいじめ、その結果、両親から体罰を受けるという悪循環のもとで、少年が自己防衛のために性格形成された攻撃性だった。
この両者が性的サディズムに向かったとしても、不思議ではない。これを性的倒錯と表現してもいい。性的な倒錯には、ナルシシズム(自分自身を愛情の対象とする)、フェティシズム(異性の髪や下着などに強い愛着を持つ)、同性愛、窃《せつ》視《し》症(のぞき見)、服装倒錯(異性の服装をして快感を感じる)、サディズム・マゾヒズム(異性に苦痛を与え、逆に苦痛を与えられて性の満足を感じる)などと多くの種類があって、少年Aの場合、普通の性的な倒錯をはるかに超越した、特殊で強烈なものといっていい。
彼は猫を殺したときに初めて射精したという。ホラー・ビデオの悲惨なシーンを見ては射精をした。神戸のニュータウンに住む小学生(当時十歳)、そしてH君(当時十一歳)を殺害したときも、性的興奮が高まって射精をしている。未分化な性衝動の結果だった。
「直感像素質」とは何か。すなわち、画面ないしは光景を凝視したのちに、時をおいてこれらの画像を目前に知覚するかのようにありありと浮かべることができる現象があり、残像とも異なる場合を直感像と名づけているのである。
直感像は十一歳から十五歳の児童に多く、特殊な素質者に見られるので、これらの人々を直感像素質者と呼ぶのである。彼らはその記憶をいつでもとり出し、再現できる能力を持つのだ。Aはみずから猫を殺したときの映像をありありとよみがえらせ、自己の性衝動を満足させていたのだ。そして、猫でなく、本物の人間を対象にしたいという欲望がしだいに増大していったのである。
最後の「虚無的独我論」は、少なからず行われていた親の体罰の結果、ひょっとすると親が発したかもしれない、「お前なんか生まれてこなきゃよかったんだ」というひと言が決定的な破断点となって、少年の心をゆがめたかもしれなかった。
自分は無価値な人間という価値感が、やがて他人も無価値な人間と思うようになったのだ。そして生命の価値を無に等しいと思う人間ができ上がった。この「虚無的独我者」が残酷な犯行を正当化した。
以上のような鑑定書を見て、私には、いくばくかひっかかるものがあるのを否定できない。何か隔《かつ》靴《か》掻《そう》痒《よう》の感がある。
鑑定書の中にある「このまま放置すれば……」の一節が気にかかる。このままほうっておけば重大な症状を呈するかもしれないという意味であろう。「熟練した精神科的接近法を要する」とか「分裂病、重症の抑うつ状態」「解離性同一性障害を生起する可能性もある」「少年はこれらの疾患の好発年齢に入る」などの文章があるのは、このおそれを予測しているあかしであろう。
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