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「まさか」の人に起こる異常心理80

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:脳細胞の減少からくる老化 老化は必ず来るものだが、それを少しでも先に延ばすことが必要だ。そのために最も大事なことは、廃用
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 脳細胞の減少からくる老化

 老化は必ず来るものだが、それを少しでも先に延ばすことが必要だ。そのために最も大事なことは、廃用性萎縮にならないことだ。廃用性萎縮とは、使わないとダメになるということだ。体を使わなければ体がなまるし、頭を使わなければ、ボケが来るというわけだ。
頭脳の老化は主として脳細胞の減少による。極端なことをいえば、脳細胞は二十歳を過ぎると減少が始まる。したがって暗算や記憶力は二十歳をもって最高とする。ただし人生経験が少ないのが玉にきずであるが……。それはともかく、脳細胞が本格的に減り出すのは、四十代の半ばころからであろう。つまり老化の始まりである。
年をとると、脳細胞は一日に一五万個ずつ減少していくといわれる。しかし、脳細胞は一五〇億はあるといわれているから、そう簡単には減るわけではないが、減少によって記憶力が衰えるのは当然の理である。記憶力は記銘(新しいことを覚えること)と狭義の記憶(古いことを覚えておくこと)に分かれるが、老人に特有なことは記銘力の減退で、記憶は比較的保たれるということだ。
したがって三十分前に食事をしたことをケロッと忘れるのに、五十数年前の終戦の日のことは割合に保持されているという特徴があるのである。
物忘れがひどくなると、同じことを何度も聞く。聞いたことも忘れるから、また同じことを聞く。私も、「あいつ、また同じことをしゃべっているな」と言われるのがいやだから、「この話は前にしゃべったかな」と一応、ただしてからしゃべることにしている。健忘は私もしばしば経験するが、これは老人性良性健忘といい、あるときはどうしても思い出せなかったことを、別のときにひょいと思い出すことがある。これは病的というわけにはいかない。
先日も自宅に公衆電話で電話をかけたら、「あなたのおかけになった電話番号は現在、使われておりません」という答えが返ってきた。
病的な記憶障害に「コルサコフ症候群」というのがある。記銘力障害、作話(でたらめな作り話)、見当識障害(時間や場所がわからなくなる)を伴うもので、これは脳の器質性障害の場合に起こりやすい。ともあれ、脳細胞の減少と脳の萎縮、水分が失われ、脳の重量が軽くなって痴呆は進行していくのである。
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