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「まさか」の人に起こる異常心理79

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:高齢者に見られる特徴的な変化 高齢になると性格の変化が起こるが、まず本来の性格が極端になることから始まる。頑固な者はいよ
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高齢者に見られる特徴的な変化

 高齢になると性格の変化が起こるが、まず本来の性格が極端になることから始まる。頑固な者はいよいよ頑固になり、けちな者はいよいよけちになる。老齢の特徴である邪推、猜疑心、自己中心性、ひがみ、厚顔、出しゃばり、愚痴、変化を好まないなども加わってくる。それに、高齢者の宿命ともいうべき心気的(自分の身体に関して必要以上に気にする)な不安が押し寄せてくる。
それほど血圧は高くないのに、頻繁に来診して執拗に血圧検査を要求し、その結果を丹念にメモして満足げに帰っていく。そして、またあらわれる。実際よりもおおげさに表現して周囲の関心、同情をひきたいという心情もまた老人の特徴の一つともいっていい。また高齢者には感情の変化が認められることも少なくない。感動がはげしく、ちょっとしたことでワーワー泣き出すという感情失禁も見られる。
うつ状態を発症する高齢者もあるが、うつよりもむしろ不安焦燥感が強く、自殺の危険も高い。仮面うつ病も少なからず認められる。
また、「そこに坊さんが立っている」とか、すでに死んだ人が「立っている」などの幻覚、特に幻視を見ることもある。
作家、幸田露伴を父の茂吉は尊敬し、ご一家とつきあいが長く、親しくしていただいたが、露伴は茂吉より数年早く亡くなった。父は戦争末期から山形県に疎開していたので、私は父の代理で、そのころお住まいになっていた千葉県市川市で行われた葬儀に参列したが、そのあと父は、「枕元に幸田先生が立っているという幻視を見た」と、令嬢の作家幸田文さんや私に話したことがある。
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