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「まさか」の人に起こる異常心理84

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:渇酒症(ディプソマニア) もう一つ、こういうケースもある。ふだんはあまり飲酒をしない。しかし、ある時期が来ると、猛然と飲
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渇酒症(ディプソマニア)

 もう一つ、こういうケースもある。
ふだんはあまり飲酒をしない。しかし、ある時期が来ると、猛然と飲み出す。つまり、周期性があるのだ。それはある日、全く突然にやってくる。いったん飲み出すとたいていは家を出ていってしまう。たぶん、どこかで、昼夜兼行で飲んでいるに違いない。そして何日かあとに周期がおさまって、悄然としてご帰館となる。金も使い果たし、衣服もよごれ、ボタンもとれ、さらにけがまでしている。このタイプが渇酒症と呼ばれる病型である。
作家のエドガー・アラン・ポーがこのタイプの持ち主だったといわれる。彼の好んだ酒はラム酒であった。
アルコール依存と病的な性格、特に反社会性性格が合併すると、家族も社会も苦悩の一途をたどるようになる。周囲が苦労して入院させても、病院側でとても対応できず、わずか一日、二日で病院がお手上げとなる。いちばん苦労するケースである。依存が長引くと脳炎を起こしたり、前頭葉機能障害を起こしたり、ひいては性格変化をきたしたりする。
やっと専門病院や精神科病院に入院させ、治療もスムーズにいき、「もう一滴もお酒は飲みません」と主治医に誓って病院の門を出て、めでたく家に戻る。何カ月かは無事に過ごすが、そのうち結婚式とか祝い事があり、心ない人がおちょこ一杯くらいならいいだろうと一口飲ませたのが運の尽き。たったの一口がたちまち一升酒、二升酒となってしまうというケースがあるのである。
依存を経験した人には絶対、酒を飲ませてはいけないのだ。こうした依存症の人たちを救うために活動しているのが断酒会、正式には「全国断酒連盟」である。
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