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撫で肩ときどき怒り肩92

时间: 2020-02-09    进入日语论坛
核心提示:英語に英語のスーパー 私は中学校のときの、英語の教師が大嫌いだったので、学校の勉強は全然しなかった。その教師は、英語の点
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英語に英語のスーパー

 私は中学校のときの、英語の教師が大嫌いだったので、学校の勉強は全然しなかった。その教師は、英語の点数のいい子にはニタニタと笑いながら酒臭い息を吐いてにじり寄ってくるとんでもない奴だったので、私は極力点数をとらないようにしていた。しかし、英語そのものは好きで、家の近所の上智大学の神学校の神父さんのところに教えてもらいにいったりしていた。一生懸命、「トムとスージー」のお話を教えてくれた神父さんの努力もむなしく、いまだに私は、中学一、二年くらいの語学力しかないのではないかと思っている。
先日、「おはようCNN」を観ていたら、日本の小学生の学校生活のレポートを放送していて、小学校の先生にインタビューをしていた。さすが先生は英語で答えていたのだが、驚いたのは画面に先生が話していることばどおりに英文のスーパーインポーズが出てきたことであった。たしかに英語の発音とはほど遠く、日本人によくわかる発音ではあった。きっとCNNの担当者はそれを本国で放送するときに、「こんな発音じゃ、何いってるか、わかんないだろうなぁ」、と、スーパーを入れたのであろう。英語を喋っているのに、英語のスーパーインポーズが出ているのを、私ははじめて観た。
「学校の先生だって、あの程度なんだ」、と私は少しホッとしたが、こんなことで気をゆるめていると、いつまでたっても語学の進歩は望めないのである。なるべく楽をして最大の効果をあげたい私は、まずテレビ番組の副音声を利用することにした。
二週間程前から、「マイアミ・バイス」が始まり、前々から楽しみにしていた私は、英語の副音声に切り換えて、耳をダンボのようにして、じーっと画面を凝視していた。しかし、あれよあれよという間に、お話はどんどん進み、何が何だかわからないうちに、次回のお知らせが出てしまう。
「うーむ」と考えこんでいたら、次に「ファミリー・タイズ」というマイケル・J・フォックスが出てくるドラマが流れてきた。「マイアミ・バイス」が刑事ものであるのに対して、「ファミリー・タイズ」のほうはタイトルどおり、家族の会話が主なので、まだわかり易い。
ところが、この番組、公開番組にしているのか、笑い声の効果音をいれているのかわからないが、面白いシーンになると、「ワッハッハ」という笑い声が入る。これが困る。私も一緒になって、明るく「ワッハッハ」と笑えればよいが、何をいってるかよくわからないから、テレビの前で、ボーッとしているだけ。耳をダンボにして、ヒヤリングしている最中に「ワッハッハ」とやられると、「何がおかしい」、とムッとしてしまうのだ。
「よし! 今に見ていろ。絶対に、面白いときには笑えるようになってやる」
今の私にはこの怒りが、語学修得のエネルギーになっているのである。
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