一九世紀のフランスの代表的な民話集『ロレーヌの民話』に収められた話です。この民話集には、エマニュエル・コスカンがモンティエ=シュール=ソーというロレーヌ地方の小さな村で集めた百話ほどの話が収められています。テープ・レコーダーもなかった当時の記録方法は、現在とずいぶん違いますが、「できるだけ文学的修辞をさけ、夜なべ仕事の合間に語られた話を忠実に記録することにつとめた」と序文に記されています。
グリムの「ブレーメンの音楽隊」の類話ですが、動物たちが泥棒をやっつける件が日本の「猿蟹合戦」にとてもよく似ています。コスカンもすでにその事には気づいていて、民話集の解説のなかで一八七一年にロンドンで刊行された『日本昔話』に収められた「猿蟹」を詳しく紹介しています。
語り収めの言葉は、語り手が話にリアリティーをもたせるために用いるヨーロッパ昔話の常套手段です。
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