返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

スカートの風186

时间: 2020-07-28    进入日语论坛
核心提示:韓国の社長夫人韓国では友だちどうしは家族どうしのつき合いをもするのが普通だが、それはビジネス関係でも同じことである。私は
(单词翻译:双击或拖选)
韓国の社長夫人

韓国では友だちどうしは家族どうしのつき合いをもするのが普通だが、それはビジネス関係でも同じことである。
私は日本人のビジネスマン二人と話していて、長年一緒にビジネスをしていながら、お互いに奥さんに会ったことがないというので驚いたことがある。韓国人ならまずお互いの私生活を知ろうとする。そうでなくては一緒に仕事ができないはずである。そこで、韓国の会社ではおのずと、社員それぞれの間で、家族どうしのつき合いが活発になってゆく。
日本人の奥さんは、自分の夫が社員であれ社長であれ、よほど特別な用事でもなければ、会社へ出かけて社員と話をすることなどない。しかし、韓国の社長夫人はしばしば会社へ出かけ、夫の用をたしたり、夫である社長の代わりに社員に文句を言ったりすることはよくある。
韓国では、社員にとっては社長夫人は社長と同じ格である。したがって、社長夫人が会社に寄ったりすれば、社員は丁《てい》重《ちよう》に礼をもって待遇をすることになる。
会社の運転手つきのクルマを社長の奥さんが使うのも当然のこと。中小企業の社用の運転手ならば、まず、社長を出勤させてから後、幼稚園へ子どもを送り、次に奥さんの買物のために車を出すなども、当然のようになっている。
会社のなかでの階級のように、社員の奥さんどうしの階級も形成される。部長の奥さんが社長の奥さんの私用を助けたりすることもごく普通のことである。
私の知り合いの、韓国の大企業の部長夫婦が日本に観光に来たおりのこと。私は部長夫人の買物につきあったのだが、彼女が買うお土産の大部分が、会社の上司や部下の夫人たちへのものだった。
当然、買う品物は相手の会社での地位によって違う。社長夫人にはなんと五十万円もする高級バッグを買ったのには驚いた。どう考えても、単なる社交儀礼とは言えない。しかし、一般社員の奥さんには社交儀礼並みの、五千円ほどのスカーフなのだ。この格差が、まさしく韓国での社長と社員の身分の違いを示している。
彼女の夫の日本での仕事は、ある企業主催のセミナーの講師であり、その報《ほう》酬《しゆう》は十五万円ほどのものだった。それでも、彼らは身《み》銭《ぜに》をきって、お土産を奮発するのである。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%