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恋愛自由自在39

时间: 2020-09-13    进入日语论坛
核心提示:プリンスホテルはおススメできません それじゃ、実際に使うホテルは、どこがいいのでしょう? 都内のシティーホテルを、いくつ
(单词翻译:双击或拖选)
 プリンスホテルはおススメできません
 
 それじゃ、実際に使うホテルは、どこがいいのでしょう?
 都内のシティーホテルを、いくつか検討してみましょう。ただし、「どのホテルがどうだった」ってことだって、チャートのひとつになるんです。労を惜しまず、使ってみて、実体験をしてチャートに加えたほうが、もちろん確実ですね。以下は、ボクの知識からみたほんの一例、として読んでください。
 まず、泊まるためには空室がなければ、話になりません。比較的、いつも空いているホテルを挙げれば、都ホテル、新|高輪《たかなわ》プリンス、パシフィック、といったあたりでしょう。
 パシフィックというのは、メディタレイニアンというエアフランスのやっているホテルチェーンの系列で、国際線が羽田から成田に移ってしまって以来、いまいち稼動率が低下しています。したがって部屋は空いていることが多いみたいです。
 客層はというと、多少ダサい、日本人客だとノーキョー的雰囲気の人が多いですから、そういう色彩の人には手ごろですね。けれども、海側の部屋であれば、景色が抜群です。シーサイドルームを、と予約電話でいっておけば、OKです。
 新高輪プリンスの場合も、いつでも空いています。ここは、非常にメルヘンチックですから、そういう好みの女のコには喜ばれますね。ただし、ボクにいわせると、設備のわりに値段が高すぎるかもしれません。
 白金台《しろかねだい》にある都ホテルも、女のコっぽい雰囲気で、庭もきれいです。ただし、近鉄系のホテルなので、もうひとつ、サービスが親切でないという欠点があります。
 銀座東急の場合は、赤坂東急でもそうですけど、デイ・ユース・サービスというのがありますね。一一時から五時くらいまでですから、料金が安いわけです。一万円ちょっとだと思いますが、ただし、ツインルームだけです。
 こういうところは、第一ホテルのチェーンと同じで、ホテルの格としては、まあ、一・五流というところです。トップクラスから、少し落ちるくらいのレベルの人たちが、昼間の情事に使うホテルといえるでしょう。
 あと、千鳥《ちどり》ヶ淵《ふち》にフェアモントホテルというのがありますが、これはもう、夜のご商売の方とつき合う文化人が、おっかない奥さんの目を盗んでセックスに使うホテルです。それと、広告代理店の人たち、特に電通の人たちは、お昼間セックスには丸ノ内ホテルを、こよなくご愛用してらっしゃいますね。そういう意味で、丸ノ内ホテルを使うというのは、かなりシブいかもしれないですね。
 赤坂東急、ニューオータニ、京王《けいおう》プラザあたりも、いまいちです。
 赤坂東急は、有名な個性派男優|御用達《ごようたし》ということでもわかるように、ここはホモの使うホテルですね。ホモの他には、吉本《よしもと》興業の芸人たちくらいしか泊まってないみたいです。桂文珍さんと明石家さんまちゃんなどは「隠れホモ」ではないか、という真っ赤なウソすら、業界内では流され始めています。ここは避けたい。
 ニューオータニは、今や、大衆ホテルとなったようですし、京王プラザにしても、冷蔵庫のないお部屋が大部分ですし、隣室で行われているスワッピングパーティーの模様を盗み聞きしたい場合を除いて、あんまりおススメできません。
 さて、食事の面からいって、全般的にプリンスホテル系列はすべておススメできません。
 もちろん、チェーンとはいっても、場所によってプリンスの格付けは違います。第一王子からボロキレ王子までいるわけですね。一端を紹介すれば、新宿プリンスは純然たるラブホテル、サンシャインプリンスは東南アジアから、薬品と電機製品を日本へ買い付けに来た人たちのためのホテル(サンシャインプリンスの登場で、池袋|界隈《かいわい》には実際に、薬局が激増しました)ですし、品川プリンスは全室シングルの完璧《かんぺき》なビジネスホテルですから、ちょっとお小遣いの足りない学生の人は品川プリンスに泊まって、エキストラベッドを入れてもらっちゃうテもありますけどね。
 高輪プリンスと東京プリンス、この二つは一応最上位にランクされています。
 東京プリンスは、一流作家先生とか政治家先生が、クラブのホステスや売れない女優たちとの情事に使うホテルです。特に、同伴出勤用に使うことが多いですから、夕方、ここのロビーで、じーっとしていると、意外な人が女の人と銀座方面へお出かけする姿を目撃することができます。
 同じプリンス系列でも、これだけの違いがあるわけですが、まったく同じ部分もやっぱり、あります。
 食事のまずさ、ですね。
 カレーライスにしてからが、神田の三省堂書店の近所にある学生相手の食堂で出てくる、お皿に盛り上がっちゃったボールのような代物《しろもの》ですし、ミルクティーったって、ミルクを温めて持ってくることは決してありません。おまけになんと、リプトンやトワイニングのティーバッグを持ってきて、お好きなのをどうぞ、っていうのですから最悪です。
 とにかく、何を食べてもおいしくない。食事が最高にまずいわけです。これには、業界ではほぼ公然といわれる理由があるということです。
 プリンス系列の天皇・堤義明氏は、なぜか、
「ウチは外人客が多い。特に、アメリカ人が多い」
 と思い込んでいるらしく、うまいものを出すことはない、と思っているのだそうです。
 天皇はそれだけにとどまらず、
「ウチに来る客なんていうのは、まずいコーヒーのほうが好きなんだ」
 と信じており、わざわざまずいコーヒーを出すように命じ、そのためにゾーキンを絞ったようなアメリカンコーヒーを作ることのできる機械を、何千万円もかけて、本場・アメリカから買って導入したというのです。これは、かなりの線で本当のことらしいです。
 まあ、あまり悪口ばかり書くと悪いので、今度オープンする六本木プリンスの宣伝をしておくことにします。六本木にいよいよプリンスホテル・チェーンが進出することになったわけですが、ここもホテル・アイビスと同様、ラブホテル化することになりそうです。
 チェーンホテルのなかでは、東急系のホテルについてもふれておきましょう。東急ホテル系列と東急インというのがありますが、両者はまったくの別もので、東急インというのは、東急ホテルチェーンの経営ではなく、東急電鉄の経営なんですね。
 ですから、東急電鉄に入った幹部候補生が、ある日突然、マネージャーとして酒田東急インとか、盛岡東急インとかに飛ばされたりするわけです。ムードは推して知るべし、です。
 東急ホテルチェーンの従業員は、まったく別採用ですが、ここもやはり、第一ホテル・チェーンと同様、東南アジアからの観光客が客層のメーンといっていいでしょう。
 チェーンのホテルで、異彩を放っているのは、なんといっても東京プリンス。あとは高輪プリンスです。普通はチェーンというと、どこも同ランクに見られがちですが、東プリや高プリのコーヒーハウスには、なぜか慶応の塾高上がりの連中あたりが、女のコを連れてお茶している姿が、見受けられる点が、きわめて珍しいといわねばなりません。
 同じ系列に、あのサンシャインや新宿プリンスがあるのに、どういうわけか、東京プリンスや高輪プリンスのコーヒーハウスに、慶応や立教の内部進学者が女のコと談笑している風景が見える。しかも、そこでは「ポットに入った紅茶」がないにもかかわらず、です。
 これは、ホテル界の七不思議のひとつだと断言できるでしょうね。
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