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恋愛自由自在57

时间: 2020-09-13    进入日语论坛
核心提示:モルタル・セーターは渋谷派の印です ニュートラ派のなかの分派、渋谷派は、学生を中心とした集団とみることができます。 渋谷
(单词翻译:双击或拖选)
 モルタル・セーターは渋谷派の印です
 
 ニュートラ派のなかの分派、渋谷派は、学生を中心とした集団とみることができます。
 渋谷派に属す女のコたちは、学校の帰りに公園通りをお散歩するのが楽しみで、午後の授業が休講になったりすると、
「ねェ! 109とパルコへ行こうよ」
 とかいって、みんなでお出かけします。
 ところが、おうちからもらっている月々のお小遣いは二万円、週二日、三軒茶屋の「マクドナルド」でアルバイトして得る収入も二万円。ですから、パルコ・パート㈼に入っている「レノマ」で二万八〇〇〇円するサマーセーターを買ったり「ブティック・オーサキ」の二万三〇〇〇円するベージュのパンプスを買ったりとかなんてこと、おいそれとはできないのです。
「ワー、いいわね、こういうのー」
 といいながら、パルコ・パート㈼を出たら、もう少し価格帯の安い商品をおいてある109の地下へ場所を移し、四八〇〇円のセーターを買います。このテのサマーセーターは、モルタルの壁みたいな編み方をした、ザラザラな感じのもので、別名�モルタル・セーター�とも呼ばれているものです。
 さて、サマーセーターを買ったあとは、お友だちと一緒に、お茶をします。
 男のコと一緒のときは「トップ・ドッグ」とか「チャールストン・カフェ」とかへ行ったりしますが、女のコ同士だと「イタリアン・トマト」あたりへ行くことが多いようです。あの�ゾーキン絞り�のコーヒーが、
「けっこう、おいしい」
 と思っているのが、渋谷派の彼女たちたるユエンですから、四八〇〇円のサマーセーターを買ったあとでは、
「ちょっぴり節約しないとね」
 なんて考えて、二人で一個、生クリームのたっぷり入ったショートケーキを分け合って食べたりします。
 男のコとデートするときでも、夕ごはんは「五右衛門」のラーメンや和風スパゲッティを食べるだけでオシマイ、という人たちなのですから、ましてや、女のコ同士でお金を余分に使うなんて、とんでもないゼータクだ、と考えます。
 そこで、サマーセーターを買った日は、「イタトマ」で二時間、おしゃべりをしていても、決して一一〇〇円のスパッゲッティをとったりはしません。セーターを買わなかった女のコのほうが、
「ねー、簡単に夕ごはん、食べていかない?」
 と、なにげなくいっても、
「エッ、きょうは、パパが久しぶりに会社から早く帰ってくる日だから、一緒にごはん、食べてあげなくっちゃ、おこられちゃうのよね」
 とか、シラジラしくウソついて、どうやっても一一〇〇円の出費を防ごうとします。
 渋谷派だからといって、渋谷だけでしかお買い物やデートをしないのか、というと、そんなことはないわけで、東横学園や東京女学館に通っている女のコの場合は、自由ケ丘のことを、芸能人ぽく「オカジュー」などと呼びつつ、お出かけすることもあります。
「ねー、なにげでオカジューへお茶して行こうよー」
 この場合の�なにげで�というのは、
「はっきりした意志や目的なしに、なんかやろうよ」
 といった感じの意味を指しますが、その語源は「なにげなく」であると思われます。
 で、なにげでオカジューへ行くとしますと、「アフターヌーン・ティー」あたりで、これといった目的もなく、お茶をするわけです。そいでもって、お茶し終えると、今度はその隣にある「トゥモローランド」かなんかへ行って、コットンでできたシア・サッカー地の夏物のワンピースを眺めたりするんです。
「ワーッ、こういうの、欲しい」
 とか思ったりもするわけですが、渋谷派としては、一日に五〇〇〇円以上の出費は許されない、という条例があるので、一万八〇〇〇円するワンピースは、とうてい買えないわけです。
「今度、ママと一緒に来たときにおねだりしよーっと」
 の世界になります。
 オカジューの場合と同様、渋谷派が六本木へお出かけした場合も、かなり金銭的にシビアな面が、色濃く出ます。たとえば、ディスコへ行くときでも、エレガンス派が、
「彼の車に乗ってピューンと乗りつけないとサマにならない」
 と思い込んでいる「ネオ・ジャポネスク」のようなところへは、渋谷派は行きません。外人モデルのコとか、ハーフチックな男のコ、それにダブルのブレザーに「ジョルジォ・アルマーニ」風のストライプのネクタイして、手には「カルチェ」のサントスがキラリ、といったなにして生活しているのか得体《えたい》の知れないオジサンが来ている、こうしたディスコは、地下鉄の駅から遠いんですね。
 ですから、駅から徒歩二、三分というところにある「ナバーナ」やら「マジック」とか「ウィズ」なんていうディスコへお出かけすることになります。
「ネオ・ジャポネスク」では、
「一本一万二〇〇〇円するフランスのシャンペンを、ボンボン開ける人たち」
 がいっぱいいますが、「ナバーナ」や「マジック」は、
「二〇〇〇円くらいの入場料を払ったら、あとはフリー・ドリンク、フリー・フード」
 の世界になっています。渋谷派のコたちは、ちゃっかり、
「これで夕食代が浮くもんね」
 と、頭のなかで計算しているのです。先ほど紹介した「イタトマ」でスパゲッティの出費を抑えるという構造が、ここにも生きているわけですね、シブトく。
 しかし、さすがに、「六本木スクウェアビル」のなかにあるディスコ「スタジオ・ワン」とかへは行かなくなっています。このあたりは、その昔は上野や新宿で気勢をあげていた人たちが、
「ちょっくら、六本木まで行って、マブいスケをナンパしてくらァ」
 とかいいながら、出入りするようになっているからです。コワいことだといわざるをえない事態ですね、ジッサイ。
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