日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

創造の人生57

时间: 2020-10-28    进入日语论坛
核心提示:生活に革命を PV‐100型VTRのニューヨークでの評判は予想以上に高かった。だが、それでも井深は納得しない。開発部に顔
(单词翻译:双击或拖选)
 生活に革命を
 
 PV‐100型VTRのニューヨークでの評判は予想以上に高かった。だが、それでも井深は納得しない。開発部に顔を見せるたびに「重さが六〇キロで、何百万円もする機械なんて、ぼくの性に合わんな」と、グチをこぼす。それが自分たちに対する挑発だと木原も十分承知していた。
 木原も、もっと手軽に使えて、コストの安いVTRの開発構想をひそかに練っていた。試作機をつくって「こんなものができました」と井深に見せる。したり顔で〈嫌味〉をいう井深に一矢報いるには、それがいちばん利き目があると木原は考えたのだ。その手の内を次のように話す。
「VTRはなぜ高いのかという問題を掘り起こしてみたんです。その結果、三つの問題点が浮んだ。一つはサーボモーターが多すぎること。二番目は回路機構が面倒なこと。三番目はテープの消費量が多すぎるという点だった。つまり、この三点が解決できれば小型化も、価格を安くすることも可能だと考えたわけです。そこでさっそく問題解決に着手した。その緒口を見つけるまでは、やはり、試行錯誤の繰り返しが続いた。しかし、それも一週間とかからない。あとは思いついたアイデアを何回か実験し、二、三日後には試作機をつくりあげてしまった。これもEV、PVで蓄えた技術があったからできたんですよ」
 これまで放送用VTRには四つのサーボモーターが必要だったが、それをドラム用のサーボとヘッドサーボの二つにしてしまった。
 第二のポイントは回路機構を簡略化することだった。従来、テープレコーダやVTRの記録ヘッドに流す電流は周波数により抵抗値が変わるため、ヘッドのコイルに流す前に抵抗を通し、低電流化しなければならなかった。ところが、VTRではその抵抗値が録音の場合の一〇〇倍、二〇〇倍にもなる。そのためパワートランジスタを使った大きな回路で低電流化していた。これがVTRの小型化を阻む障害の一つだった。
 木原は、周波数によって電圧の変わる等価回路をコイルの前におく、最適記録電流方式というまったく新しい方法を考え出した。これだとパワートランジスタも不要になるし、回路機構も簡略化することができる。しかも、ミリワット単位で記録できることもわかった。
 もう一つの問題点であるテープの消費量は、ドラムを小さくして、性能のよいフェライトヘッドをつくることによって解決した。
 昭和三十九年一一月に発表した世界初の家庭用白黒VTR〈CV‐2000〉(発売は四十年四月)はこうして生まれた。このVTRは二分の一インチテープを使った回転二ヘッド方式で、重さは、テープレコーダ並みの一五キロ、価格は一九万八〇〇〇円と、これまでの常識では考えられないほど安くなった。手軽に使えて、価格の安いVTRをつくれという井深の長年の夢は、こうして実ったのである。
 発表会の席で「今回の製品は、人の真似でなく、ソニーで生まれ育ち、成長したものです。生活に革命を生むというのが、ソニーの特徴であり、喜びであり、価値だと思っています」と、井深が手放しで、〈CV‐2000〉の誕生を喜んだのも当然であった。
 しかし、便利な機械はできても、売れなければ、苦心の成果も死んでしまう。当時の社会常識からすれば、VTRは放送局で使うものであった。この認識を改めさせ、もっと広い分野で使ってもらうようにしなければ、ビジネスは成り立たない。ソニー首脳陣は業務用として新しいマーケットを開拓することを考えた。メーカーやサービス業の新人教育用、学校での教材づくり、あるいはセールスツールなどに利用できるとアピールすれば、ビジネスの輪は、必ず拡がっていくと思った。
 アメリカ市場で、その仕事をまかされたのが森園である。彼は業務用の〈PV‐100型〉をひっさげて、全米各地を駆け巡った。
「当時、ソニー・アメリカにインダストリアル・ディビジョンというセクションができて、私が部長として赴任したわけです。そして、現地のスタッフ、これは風変わりな男だったが、たいへんな切れ者でしてね。その男と弥次喜多道中しながら、いろんなところを訪ね歩いた。航空会社、著名な大メーカー、学校、病院、軍関係の施設と、脈のありそうなところはほとんど回りました。扱い方を教えたり、値段の交渉までやった。購入してもらった機械の評判はよかった。ただ、その頃の技術は未熟だったせいか、いろいろと苦情もありました」
 と、森園は苦労の一端を語る。苦情の内容は、ヘッドが汚れるとか、テープのかけ方が面倒だという声が圧倒的に多かった。このときの苦い経験がのちにカセットテープの開発構想につながっていくのである。
 
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%