2018-06-24 あれは 私が十二?三歳の頃今から六十年も昔暑い暑い夏だった...
2018-06-24 積み重ねてきた 定年後の十三年間出会って別れ また出会う...
2018-06-24 「お父さん こんにちは!」力一杯大きな声で 来たことを告...
2018-06-24 うらじゃ うらじゃ闇にたち込められてゆくけやき通りにうら...
2018-06-24 早朝の心地よい風の中で今日も車椅子をこぐ一日 一日が平凡...
2018-06-24 この世に出てきたばかりの子を抱いたまだ湯気が立っているい...
2018-06-24 仲間が歌う賛美歌が切ない「天に召された」との空しい牧師の...
2018-06-24 どこを見ても文字ばかり。文字と文字が連なって言葉となって...
2018-06-24 真四角に三角にありふれた風景を鮮やかに切り取って自由自在...
2018-06-24 桜の朽ちた幹にそっと触れてみる数えきれない葉を繁らせ夏の...
2018-06-24 確かにそこに春はいるのだと分かっていたなのに春が見えない...
2018-06-24 心傷むことがあった日は帰宅してキャベツを刻むサクサクと快...
2018-06-24 水を滴らせている稗の根を左手に束ねながらたんぼの草を抜い...
2018-06-24 靴紐が解けたので道端にしゃがみ込んで結び直す片足を少し前...
2018-06-24 切り取られた胃の跡に砂漠がうまれたきのうまで高らかに消化...
2018-06-24 子供はいつ親を越えたのか小さな手で影のように私と手をつな...
2018-06-24 静寂を破り鋏の音だけがあたりの空気を切り裂くあるときは野...
2018-06-24 水の底に潜って もう一度見よう今は無き あのなつかしい風...
2018-06-24 引き返してほしいと願う私の必死な叫びのなかを流れていった...